この記事で寄り添うお悩み
- 家庭内別居になるきっかけって何があるの?
- 家庭内別居をする場合、覚悟しておくことも教えてほしい
- 家庭内別居を終わらせるきっかけも事前に知っておきたいな
何かをきっかけに、家庭内別居をしている夫婦は珍しくありません。
他人の家庭事情は外部にはわからないもの。だからこそ、自分たちだけ珍しいのではないかと焦ってしまいますよね。
しかし、30代以上の夫婦の約44%が家庭内別居を経験しているくらい、多くの人が一度は経験するものなのです(引用元:家庭内別居経験者は約4割)。
そこでこの記事では、夫婦が家庭内別居に陥るきっかけや家庭内別居の前に覚悟すべきこと、家庭内別居を終わらせるきっかけについて解説していきます。
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家庭内別居に陥る8つのきっかけ
夫婦にヒビが入ると、夫婦関係が悪化し、家庭内別居にいたるケースがあります。
周りの夫婦がどんなきっかけで家庭内別居を始めているのかをお伝えしていきますね。
- 夫婦喧嘩の頻度が上がったとき
- マンネリが苦痛に変わったとき
- 会話するのが難しくなったとき
- 単身赴任が終わったとき
- 価値観を受け入れづらくなったとき
- 不倫をした・されたとき
- DVやモラハラが始まったとき
- 離婚の空気が流れたとき
家庭内別居のきっかけ①:夫婦喧嘩の頻度が上がったとき
夫婦喧嘩をきっかけに2人の間に溝ができ、家庭内別居が始まることは珍しくありません。
どちらかが意地をはり部屋に引きこもってしまうと、話し合いもできずに家庭内別居となってしまうケースもあるのです。
夫婦喧嘩の内容はささいなことでも、一方の機嫌が戻らなければ、歩み寄ることができずに夫婦の距離は開き続けます。
一方が先に折れることで状況が回復する場合もありますが、冷戦状態が長引くほど謝るきっかけを掴みにくくなり、結果的に別居や離婚へと発展する可能性も秘めているのです。
夫婦喧嘩の空気に耐えられず、家庭内別居を選択せざるを得ないパターンが多いかもしれません。
家庭内別居のきっかけ②:マンネリが苦痛に変わったとき
長い間一緒にいるからこそ、マンネリ化してしまうことがあります。
お互いへの関心が減ることで、コミュニケーションも減り毎日がつまらないと感じ始めてしまうのも無理はありません。
一緒にいても楽しくない相手に対して、愛情が薄れていきいずれ苦痛になることだって珍しくないのです。
相手に無関心になるうちに、スキンシップも減り、徐々に家庭内別居の形が出来上がっていきます。
同居人としてお互いの生活を尊重できていれば良いのですが、お互いの存在を邪魔に感じ始めてしまうことも。
険悪なムードで日々を過ごすようになるため、マンネリも侮れません。
家庭内別居のきっかけ③:会話するのが難しくなったとき
夫婦で一番大事なのは、会話といっても過言ではないです。
仕事や家、お金、老後、子どものこと等、決めないといけない事は本当にたくさんありますよね。
会話が必要なのに、なかなか家に帰ってこなかったり、一方が拒否してしまったりという状況は、夫婦生活において「危機」と言えるのです。
どんなに忙しくても時間をつくろうとする姿勢が伝わらなければ、「少し距離を置こう」と言われても仕方ないですよ。覚えておきましょう。
家庭内別居のきっかけ④:単身赴任が終わったとき
単身赴任が始まると、必然的に顔をあわせるタイミングが減ります。
お互いのことを考える時間が減る一方で、周りの人たちと接する時間が増えるため、それぞれの人生を楽しむきっかけになることも。
一人でいる時間が充実し、お互いがいない方が楽だと思ってしまうと、お互いへの気持ちが冷めてしまう原因にもなるのです。
こまめな連絡をし続けるのは負担になると感じてしまうのも、珍しいことではありません。
やっと単身赴任が終わって帰宅をすると、離れていたときに作り上げた生活スタイルが崩れることによるすれ違いや、調整によるストレスから、家庭内別居へと進行してしまうことがあります。
家庭内別居のきっかけ⑤:価値観を受け入れづらくなったとき
夫婦でも価値観は違うものということは分かりつつも、受け入れるのが難しくなることはよくあります。
普段から自分との違いが「気になる」場面に、身に覚えはあるでしょう。
しかし、いつしか気になるどころか、口に出さずにはいれられなくなり、口に出しても直してくれないことに怒りを覚えるようになるのです。
毎日のように怒りを感じるので距離を置きたくなるという流れになります。
家庭内別居のきっかけ⑥:不倫をした・されたとき
一度の浮気や不倫で、相手への気持ちが一気に冷めてしまうのはよくある例です。
他の人に触れた相手を気持ち悪いと思ってしまい、生理的に受け付けなくなってしまうということも。
浮気をした側としては「一度くらい」と思っているかもしれませんが、浮気をされた側としては一気に気持ちが冷め切ってしまうのは当然のこと。
それまでいくら相手が好きだったとしても、「他の人を抱いた手で触れないで」と思ってしまうようになるものです。
一度の裏切り行為は家庭内別居や離婚へ発展するほどの要因となります。嫌いになってしまった相手との距離を詰めるのは、おそらく難しいでしょう。
家庭内別居で済むなら、まだマシなのかもしれませんね。
家庭内別居のきっかけ⑦:DVやモラハラが始まったとき
夫婦は同じ時間を過ごすことが多いため、喧嘩する頻度が増えるのは当たり前です。
しかし、それが悪化してしまうと、DVやモラハラになることがあります。
喧嘩をするたびに怒鳴り、暴力をふるったり、言葉で罵倒したりということが続くと、ストレスになり顔をあわせるのが嫌になるのは当然です。
特にどちらかが相手におびえてしまっているとき、対等な関係を作ることは難しいもの。
話をするほど傷つけられ、つらい思いをするとわかっていれば、生活リズムを意図的にずらすようになります。
家庭内別居のきっかけとなるのも必然と言えるでしょう。
家庭内別居のきっかけ⑧:離婚の空気が流れたとき
夫婦関係が悪い状態が続くと「そろそろ離婚を考えようか...」とどちらかが切り出すタイミングがあります。
お互いが納得して離婚へと向かっていくこともあるのですが、一方がすぐには納得できないケースも当然ありますよね。
その際の一つの選択肢として、家庭内別居があるわけです。
時間を置いて考えたい、相手が冷静になるのを待ちたい、子供がいるからすぐには決断できないなど理由は様々ですが、家庭内別居が離婚前のクッションとして役割を果たす場合もあります。
家庭内別居の前に覚悟すべき4つの可能性
どのようなきっかけであろうと、いったん家庭内別居をしてしまうとお互いの距離を縮めるのが難しくなる場合があります。
家庭内別居をした末の結果として、起こりうる4つの可能性を覚悟しておきましょう。
- ストレスになる
- 子供に影響を与える
- 関係性が変わってしまう
- 離婚を意識する時間が増える
家庭内別居で覚悟すること①:ストレスになる
生活を分けているとは言え、同じ屋根の下で気の合わない人と一緒にいることはストレスになります。
相手に嫌悪感をいただいているほど、小さなことでも苛立ちの原因になるでしょう。
冷蔵庫の使い方、掃除をする頻度、洗った食器の片付け方など…。今までは気にならなかったことも、目についてしまうものです。
同居人として割り切りつつ、助け合えるような関係ならストレスにはなりにくいですが、それができれば家庭内別居が辛い時間となります。
空間を分けつつもどうしても同じ時間を過ごさなければいけない状態は、ストレスになる場合が多いです。
家庭内別居で覚悟すること②:子供に悪影響を与える
子供の前で険悪なムードをになってしまうなら、子供への悪影響が出ると考えましょう。
子供がいることを理由に離婚をしない夫婦がいますが、子供の前で喧嘩をするくらいなら、割り切って離れて暮らす方が子供への影響が少ないことがあります。
夫婦仲が悪い家庭は、子供にとっても居心地の悪いものです。結婚への悪いイメージを持ってしまったり、恋愛をすることにトラウマを抱えてしまう子供もいます。
また、両親の不穏な関係を見て育つ子供は、人間不信になったり、自尊心が欠落してしまうことが多いです。
せめて子供の前では仲の良い夫婦が演じられないのなら、家庭内別居は子供にとって良い環境ではありません。
自分たちの都合で、子供の心を傷つけないように注意してください。
家庭内別居で覚悟すること③:関係性が変わってしまう
家庭内別居をするということは、お互いに関わる時間が減るということです。
必然的にお互いが自分の人生に集中し、相手がいなくても成り立つように生活をしていくため、結婚をしている必要性を感じなくなることは想定しておかなければいけません。
一緒にいることの経済的メリットや、助け合えるなどのメリットがない場合、二人の関係が良くなるためのハードルはグンと上がるでしょう。
そのまま離婚に進んでしまうという流れもよく見てまいりました。
家庭内別居で覚悟すること④:離婚を意識する時間が増える
家庭内別居=悪ではもちろんありません。しかし、仲のいい夫婦はしないという事実もまた理解しておく必要があります。
「普通の夫婦なら」という考えが、二人を支配することもあるでしょう。
すると一度距離を置くだけのつもりだったはずが、気づけば離婚を意識する時間も増えてしまうのです。
家庭内別居に踏み切るということは、離婚の可能性を少し引き上げることでもあると認識しておきましょう。
家庭内別居を終わらせるきっかけ
家庭内別居になってしまったけれど、夫婦の関係は終わらせたくないと考えているなら、自らきっかけをつくっていく必要があります。
家庭内別居を終わらせるきっかけの事例についても見ていきましょう。
- 感情を入れずに話し合う
- どちらかが先に折れる
- 決めごとを作る
家庭内別居を終わらせるきっかけ①:感情を入れずに話し合う
感情的に話し合ってしまうと、いつまでも問題の解決につながりません。
「あの時お前はこうしたから俺はむかついてる」
「あなたは何もしてくれないからうざい、どっか行って」
気持ちは分かりますが、話し合いではなく文句のぶつけ合いです。
お互いに冷静になり、相手を傷つけようとしないで話し合いをしてみましょう。
自分のエゴを押し付けたり、感情的な意見をぶつけるのではなく、より現実的な話をしましょう。
お互いの悪いところを認め合い、改善できるのかを判断することで、歩み寄るための大きな一歩となるでしょう。
家庭内別居を終わらせるきっかけ②:どちらかが先に折れる
どちらも反発していては、距離を近づけることはできません。
まずはどちらか一方が先に折れて、相手に近づかなくては、状況をよくすることは不可能なんです。
たとえ相手が悪いと思っていても、大人な対応で相手に頭を下げましょう。
納得できないことがあるなら、冷静に話し合いをする中で和解し合うことを意識してください。
どちらも意地をはっていては、お互いの距離は離れていくだけです。
家庭内別居を終わらせたいという気持ちがあるなら、長引く前に自分からアクションを起こしてみましょう。
相手がどんなつもりで自分と距離をおいているのかも把握しておけば、解決の糸口が見つかるかもしれません。
家庭内別居を終わらせるきっかけ③:決めごとを作る
家庭内別居を始める前が望ましいですが、開始後に決めごとをつくっても問題ありません。
例えば、「家庭内別居の期限を決めておく」のは有効です。
なんとなく始めて、なんとなく時間が過ぎていき、終わりが見えなくなってしまうのは、お互いにとって辛いですよね。
締切効果といって、期限が決まっていることで「そこまでになんとかしよう」とする意思もはたらきます。
家庭内別居を終わらせたい理由を伝えるだけでは、状況自体が改善しない可能性を想定しなければいけません。
口約束ではなく、目に見える形でルールを書き出しておけば、お互いに従うしかなくなるでしょう。
家庭内別居のきっかけは小さくても長引く可能性あり
家庭内別居になるきっかけがどれだけ小さいものでも、いざ家庭内別居をするとなると長引く可能性があります。
いくら夫婦であるとはいえ、夫婦円満のプロである方は少ないため、簡単に軌道修正ができるとは限らないのです。
もし、夫婦で気持ち良く過ごしたい、関係をスッキリさせて新しい人生を歩みたい、そのようにお考えであるならば、早めに行動していくことをおすすめしています。
また、
- 家庭内別居のきっかけに身に覚えがある
- 家庭内別居によって生じる可能性を覚悟できない
- ひとりでは家庭内別居を終わらせる自信がない
このようなことでお悩みでしたら、当オフィスまでお気軽にご相談ください。
行政書士松浦智昌
行政書士松浦総合法務オフィス