この記事で寄り添うお悩み
- 離婚するかしないかで迷ったらどうすればいいの?
- 離婚するべきかチェックできるリストが知りたい
- 専門家として、離婚するべきか正しく導いてほしい
離婚は人生の大イベントですから簡単に決められるものではありません。
ですが悩んでばかりで何も解決していかない状況は避けたいものです。
いつかは「離婚するかしないか」を決めなければ前に進めませんよね。
そこで今回は、離婚するかしないかで迷ったとき最初に考えるべき事と離婚するべきかチェックできるリストをご用意しました。
この記事の著者
離婚するかしないかで迷ったとき最初に考えるべき4つの事
離婚するかしないかで悩んでいる方にまず知っておいてほしいのは、「離婚してから復縁するのは困難」という事実です。
復縁してから「やっぱり離婚すればよかった」と思うならすぐにでも離婚できるでしょうが、「やっぱり離婚しなきゃよかった」と離婚後に後悔しても後の祭り。
相手はすでにあなたのいない新しい生活を始めているのですから、復縁するのは相当難しくなります。
つまり離婚するかしないかを決めるのは「離婚以外にできることをすべてやってから」です。
まず最初に考えるべき事は下記の4つになります。
相手のことを愛しているか
相手のことをまったく愛していないのか、それともまだ好きだと思えるのか考えましょう。
好きな気持ちが残っているのに離婚すると、後悔の気持ちが残り続けます。
「離婚したら相手が孤独になってかわいそう」という気持ちは愛情ではありません。
愛情と同情は分けて考えるといいでしょう。
離婚する方が幸せになれるか
離婚後の生活を思い浮かべてみましょう。
今より幸せそうな自分がそこにいたら、離婚するほうが良いのかもしれません。
一方、孤独を感じる・経済的に厳しいなど辛い日々を想像するなら、今は離婚のタイミングではないです。
離婚後の毎日をできるだけ具体的に想像し、今より幸せになれそうかどうかを考えてみてください。
相手に良いところがあるか
離婚するかしないかを考えている今は、相手の嫌なところばかり目に飛び込んできている状態です。
人間誰しも良し悪しがあるはず。相手の良いところに目を向けてみましょう。
たとえば「家ではだらしないけど、趣味が合う」なら、同じ趣味を楽しむ時間を増やせばストレスも減って離婚するべきではないと思えるかもしれませんよね。
逆に同じ趣味を楽しんでみてもストレスが減らないなら、離婚を具体的に進めてもいいのかもしれません。
このように冷静に相手を見極めて、離婚せずにいられる対策を進めてみましょう。
対策を実行してから、離婚するかしないかを再び自分の心に尋ねてください。
離婚に対して強い意志があるか
最も大切なのはあなたの気持ちです。
友人や親戚などからアドバイスをもらっても、あなたがどうしたいかを優先すべきです。
「たとえ離婚後の生活が辛くても、あんな人とは離婚したい!」と考えるなら、たとえ他の誰が止めたとしても離婚する方が良い場合もあります。
反対に周囲がどれほど離婚を進めてきたとしても、あなたが離婚したくないと思っているなら今は離婚しない方が良いでしょう。
他人の言葉で大きな決断をすると、うまくいかなかった時に他人のせいにしてしまうためです。
人生における決断は自分でしましょう。それが最も納得感を得られる方法です。
離婚するべきかチェックできる10のリスト
離婚するかしないかで迷っている状態は、何かしら踏みとどまるだけの理由があるはずです。
下記のリストを活用し、離婚するべきかチェックしてみてください。
「離婚」という大きな枠ではなく「子ども」「お金」…と細かく分割して考えていけば、本当に離婚するべきなのか、離婚を決めかねている理由は何なのかが見えてくるはずです。
離婚したい理由は?
あなたが離婚したい理由が明確にあるのか把握しましょう。
DVや不倫のように分かりやすい理由をお持ちの場合もありますが、何が・どこがと聞かれて一言で答えられない方も多いものです。
離婚したいと思っている理由が自分でしっかり理解できれば、本当に離婚するほどのストレスを感じているかどうかも判断できるはずです。
離婚したい理由を解決するには?
離婚したい理由を解決する術はないでしょうか?
生活習慣を変える・家具を揃えるなどの手段で対応できるか考えてみてください。
あなたのストレスが減るようであれば、どんどん変えていきましょう。
変わっていけば、夫婦関係を続けようと決断できる場合もあります。
相手は離婚したがっている?
あなたが離婚するかしないかを迷っているとして、相手は離婚したいと思っているのでしょうか?
結婚生活は2人の意志があってこそ続くものです。
相手がすでに離婚を考えているのなら、お互い合意のもと離婚へと進めるでしょう。
本当に離婚しかない?
「離婚は結婚より数倍大変」なんてよく聞きますよね。
離婚をすると労力も時間もかかりますし、生活環境も激変します。
大変な時期を経てでも離婚したいでしょうか?
もし離婚するべきかのチェックリストを見ている中で「今はやめておこうかな」と思う内容があれば、まだ離婚を切り出すタイミングではないのかもしれません。
あなたの中にまだ離婚したくない理由があるはずです。
夫婦関係を継続する理由がすべてなくなり、チェックリストをさっさとこなせるようになった時こそ、離婚を本格的に考える時期にきているのでしょう。
後悔しそうなことは?
離婚したら後悔しそうなことはありませんか?
金銭や育児面、社会的立場など、離婚すると周囲も含めて環境が激変します。
離婚しない選択肢もあわせて考え、どちらがより幸せになれるか検討しましょう。
子どもはどうする?
- 子どもがいる場合は引き取るのかどうか。
- 引き取るなら育児にかかる時間とお金を捻出できるのか。
- 引き取らないなら養育費は払うのか。
- どのくらいの頻度で面会したいか
など決められる状況でしょうか?
子どもをどうするかについてしっかり考えられているかどうかは一つの指標になります。
※参考ではありますが、面会の頻度は1ヶ月に1回程度というケースをよく耳にしておりますよ。
相手と話し合いができる状況?
2人でじっくりと話し合いを持てる状態でしょうか?
顔も見ない・言葉を発せば喧嘩になるようであれば、夫婦関係の修復や今後に向けてのアレコレを話し合う機会が持てません。
相手の本音を聞くことも自分の気持ちを伝えることもできないので、今後も意思疎通は難しいと言えます。
財産分与・慰謝料・養育費の概算は?
離婚するとお金の問題が必ず浮上してきます。
財産分与や慰謝料、養育費はその際たるもの。財産分与は1/2が基本、養育費は子どもの数や年齢によって変わります。
「お金なんていらないから1秒でも早く離婚したい」とお考えでない限り、相手と話し合って納得できる着地点を見つけましょう。
話し合いの内容は公正証書に残しておくことをおすすめします。
万が一、分割払いが未払いになった時にもスムーズに強制執行ができるためであり、覚えておくといいですよ。
離婚した場合の生活や仕事は?
仮に離婚したとして、お金や仕事などは不自由しないでしょうか?
専業主婦(夫)であったりパートやアルバイトであったりするなら、今より収入を増やす必要があるでしょう。
フルタイムで働ける仕事を探すか、貯金を削らなければなりません。
また小さな子どもを引き取って働くなら、あなたが働いている間に預かってくれるところを探す必要も出てきます。
家はどうする?
ローンを組んで家を購入している場合、家をどちらが受け取るのかは大きな問題になります。
ローン残高が残っているならさらに厄介です。
もし夫が住宅ローンを組んで全額支払っていたとしても「だから夫が受け取って当然。妻は出て行くべき」とはならないケースもあります。
家に限らず結婚してから夫婦が協力して取得した財産は、離婚の際に財産分与の対象になるためです。
離婚が決まった際に2人で話し合って決める問題ですが、まず自分が家に住み続けたいのかどうかだけでもはっきりさせておきましょう。
離婚するかしないか・離婚するべきかチェックまとめ
離婚するかしないか悩んだ場合は、まず下記の4つを考えてみましょう。
- 相手のことを愛しているか
- 相手に良いところがあるか
- 離婚した方が幸せになれるか
- 離婚に対して強い意思があるか
冷静になって1つずつ考えてみると、自分の中での方向性はぼんやり見えてきます。
とはいえ離婚は単純なものではなく、離婚後に後悔する方が大勢いるのが事実です。
離婚するべきかのチェックリストにて状況を整理し、離婚に対してしっかりと向き合っていきましょう。
離婚後は、家や子供、お金など色んな問題がでてきます。特にお金については、知らない事で損するケースもありますので、慎重に進めることをおすすめします。
離婚するべきかや離婚について少しでも不安を感じる方は、当オフィスまでご連絡ください。
以上です。
行政書士松浦智昌
行政書士松浦総合法務オフィス