この記事で寄り添うお悩み
- モラハラをする人って何で謝らないの?
- 謝罪の言葉を引き出す方法があれば知りたいな
- 謝らない相手にどう対応すればいいか教えてほしい
モラハラ気質の夫や妻は、何があっても謝りません。
この記事を見ている方の中にも、「なんで相手が悪いのに謝ってくれないの?!」という疑問や不満を抱いている方がたくさんいるでしょう。
1、2回のことであれば我慢もできるでしょうが、たいていは毎日のように感じるケースがほとんどです。
そこでこの記事では、モラハラ気質の夫や妻が絶対に謝らない理由と、謝罪を引き出すコツについて詳しく解説していきます。
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モラハラ気質の夫や妻が絶対に謝らない訳
では早速、モラハラ気質の夫や妻が絶対に謝らない訳について、詳しく解説していきます。
- プライドが高い
- そもそも悪いと思っていない
- 謝ったら相手に見下されると思っている
- 「ごめん」と言わなくてもわかってくれると信じている
- 謝り方がわからない
プライドが高い
モラハラをしてくる方というのは、プライドが高かったり、頑固な一面を持っていたりします。
このような方は、自分が悪いとわかっていても、言葉に出すことができません。
自分の中では悪いということを認めているのですが、それを相手に知られたくないため、理不尽な言い訳や理由をつけて、
「お前が悪いんだ!」
「お前のせいだぞ!」
と言ってくるのです。
そもそも悪いと思っていない
モラハラ気質の方というのは、自分の言動や態度に対して「悪い」という気持ちを持っていないこともあります。
暴言を吐いたり無視をしたりするのも、「全て相手のためを思ってしていることだ」と考えてしまうことがあるのです。
相手が悪いと感じていなければ、謝罪の言葉が出てくるはずもありません。
このような相手には、いくら謝ってほしいと伝えても、「なんで俺が(私が)謝らなきゃいけないの」と言い返されてしまうのです。
謝ったら相手に見下されると思っている
モラハラ気質の方は、自分が優位に立ちたいと思っている傾向にあります。
要するに、舐められたくないということです。
仮に自分が悪いことをした、あるいは傷つけるようなことを言ってしまったとわかっていたとしても、謝ったら負けだと思っています。
謝ってしまったら、相手が自分よりも上の立場になってしまう、あるいは相手から見下されてしまうという不安を持つことが多く、謝罪の言葉を口にしないのです。
「ごめん」と言わなくてもわかってくれると信じている
謝らないモラハラ夫、妻の中には、「謝らなくてもわかってくれている」と勝手に思い込んでしまっている方もいます。
モラハラ発言をした後、急に相手が優しくなった場合は、上記のような考えを持っている可能性が高いです。
自分の都合のいいように解釈し、自分的には仲直りをしたと思い込んでしまっているのです。
謝り方がわからない
最後は謝り方がわからない方もいるというケースです。
モラハラ気質の夫、あるいは妻にはかなり不器用な方もいます。
モラハラを不器用という言葉で片付けるのはよくありませんが、自分の気持ちを上手に表現できない方、あるいは自分の思っていることを全て言葉に出してしまう方はモラハラをしやすいです。
ただ、このような方は大声で怒鳴ったり、思っていることを何でも口にしたりするにもかかわらず、謝罪の方法がわからないというケースが多くあります。
- どのタイミングで謝ればいいのかわからない
- 何と言えばいいのかわからない
このような状態になってしまい、沈黙を貫く方もいるのです。
謝らないモラハラ夫、妻から謝罪の言葉を引き出す3つのコツ
では次に、謝らないモラハラ夫、妻から謝罪の言葉を引き出す3つのコツについて詳しく解説していきます。
- なぜ謝らないのかを聞き出す
- 自分が傷ついていることを伝える
- 相手が落ち着くまで放っておく
なぜ謝らないのかを聞き出す
まずは、なぜ謝らないのか聞いてみましょう。
理由を聞かないことには、相手の本心を探ることができませんので、対処のしようがありません。
相手が自分の言ったこと、したことに対して少なからず罪悪感を持っている場合は、「どうして謝ってくれないの?」と聞いた段階で、「ごめん」と言ってくれるかもしれません。
自分が傷ついていることを伝える
それでも相手が謝ってくれない場合は、
- 自分が傷ついたこと
- その言動や態度はモラハラであること
をしっかりと伝えましょう。
モラハラ気質の夫、妻の中には、自分がモラハラをしているという自覚がない方もいます。
つまり、悪いことをしていると思っていないのです。
このような方に、いくら謝罪の言葉を求めても意味がありません。
自分の気持ちをしっかりと伝え、相手にモラハラをしている自覚を芽生えさせることができれば、謝罪の言葉を引き出せるでしょう。
相手が落ち着くまで放っておく
モラハラ気質の夫、妻というのは、怒りに限界がないことが多いです。
一度頭に血が上ってしまうと、ヒステリックを起こしてしまい、思ってもないことを言ってしまうという方もいます。
そのような方に対しては、相手が落ち着くまで放っておき、冷静さを取り戻した段階で話し合いをしてみると良いでしょう。
無理やり謝らせるのは逆効果になる?
モラハラ気質の夫、妻に謝ってほしいと考えている方はたくさんいますが、無理に謝らせるのは逆効果になることもあります。
その理由について、詳しく見ていきましょう。
- 謝る=丸く収まると勘違いされる
- 逆上されることがある
謝る=丸く収まると勘違いされる
モラハラ夫、妻から無理やり謝罪を引き出そうとすると、「謝る=丸く収まる」と勘違いされてしまう可能性が高くなります。
- 謝れば許してくれるんだ
- 何を言っても、後で謝ればいいか
このような考えを持たれてしまうと、更にモラハラがヒートアップしてしまうでしょう。
逆上されることがある
モラハラ夫、妻から無理やり謝罪を引き出す最大のデメリットは、逆上される可能性が高くなるということです。
モラハラをしてくる方というのは、
- 自分は悪くない
- 相手のためを思って言っている
と考えている方も多いです。
このような方に対して謝罪を要求してしまうと、
加害者「なんで俺(私)が謝るんだ!」
加害者「お前が悪いんだろ!」
と更にモラハラがひどくなってしまうこともあります。
謝らないモラハラ夫、妻への正しい対応
謝らないモラハラ夫、妻への正しい対応は「謝らせる」ということではありません。
もちろん悪いことをしたら謝るというのは、人間として当たり前のことですが、モラハラの解決策としては適切ではないのです。
では、モラハラ夫、妻に対する正しい対応とは一体何なのでしょうか。
それは、「モラハラを自覚させる」ということです。
自分がモラハラ発言をしていること、自分を傷つけていることを伝え、相手に自覚させることが大切なのです。
相手に自覚が芽生えれば、少なからず罪悪感が出てきますので、結果として謝罪に繋がります。
また、すぐには無理かもしれませんが、相手も自分の考え方や言動に気を付けてくれますので、モラハラを根本的に解消しやすくなるのです。
相手にモラハラを自覚させる方法については、モラハラ夫、妻は自覚なし?!どうして無自覚なのか・自覚させる方法を解説で詳しく解説していますので、こちらもご覧ください。
-
モラハラ夫、妻は自覚なし?!どうして無自覚なのか・自覚させる方法を徹底解説
続きを見る
すぐに謝るモラハラ夫、妻もいるって本当?
モラハラ気質の夫、あるいは妻の多くは謝ることを嫌います。
ただ、一部の方はすぐに謝ってきます。
この部分だけを見ると、「すぐに謝ってくれるならそっちの方が良い」と考える方がいるかもしれませんが、すぐに謝るモラハラ夫、妻というのもかなり危険です。
その理由について、詳しく見ていきましょう。
- 謝ったら許してくれると思っているから
- 面倒くさいから
- 相手を洗脳するため
謝ったら許してくれると思っているから
すぐに謝るモラハラ夫、妻は、「謝ったら許してくれる」と思っている可能性が高いです。
モラハラ被害を受けている方は、「謝る」ということに対して執着しすぎてしまいます。
何をしても謝ればいいと解釈されてしまうことがあり、モラハラを根本から解消することができなくなってしまうのです。
面倒くさいから
モラハラ夫、妻がすぐに謝るのは面倒くさいからです。
自分が悪いことをしている自覚があったり、モラハラの証拠を突き付けられたりした時など、何をしても言い逃れできない事実が目の前にあると、「もう面倒くさいから謝っておこう」という考えになってしまうのです。
中には、このようなパフォーマンス的謝罪を本気にしてしまう方もいるのですが、モラハラ夫、妻からすると戦略的謝罪です。
要するに、形だけということになります。
このような軽い謝罪を受け入れてしまうと、その場は収まるかもしれませんが、引き続きモラハラが繰り返されますので注意しましょう。
相手を洗脳するため
これは非常に稀なケースですが、モラハラ夫や妻の中には、相手を洗脳するためにあえて謝罪をしている方もいます。
これは、DVを受けている女性が、男性のことを嫌いになれない原理と似ています。
DVをする男性というのは、基本的に暴力をした後に優しくなります。
加害者「君のことを思っているんだ」
加害者「本当は好きなんだよ」
このような甘い言葉を投げかけられると、多くの女性は洗脳されてしまうのです。
これはモラハラでも同じことが言えます。
例えば、大声で暴言を吐いた後にしっかりと謝罪をすることによって、
- やっぱりこの人は自分のことを思ってくれているんだ
- なんだかんだ愛してくれているんだ
このような感情を被害者が持つことを、事前に計算しているのです。
こう聞くと、「モラハラで洗脳なんて、そんなドラマみたいな話あるのか」と思ってしまう方もいるでしょう。
ただ、実際にモラハラ被害を受けている方の中には、無意識のうちに洗脳状態になってしまっている方もいるのです。
相手がすぐに謝ってくる場合の対応
モラハラ気質の夫、妻がすぐに謝ってきた場合、絶対に許してはいけません。
すぐに許してしまうと、近いうちに同じことが起こるでしょう。
すぐに謝罪された場合、次はないということをしっかりと伝え、万が一同じことをした場合のペナルティについてもはっきりと言っておきましょう。
例えば、
被害者「次同じことがあったら実家に帰ります」
被害者「次同じことがあったら離婚します。私は本気です」
というような感じです。
このように、謝罪を全面的に受け入れず、次はないということを伝えておけば、パフォーマンス的な謝罪、戦略的な謝罪をされることもなくなるでしょう。
まとめ
モラハラ気質の夫や妻の中には、謝ることが嫌いな方もたくさんいます。
とはいえ、モラハラ被害を受けている方からすると、何としてでも「ごめんなさい」という言葉を引き出したいですよね。
モラハラ気質の夫、妻から謝罪の言葉を引き出す方法はいくつかありますが、謝罪の言葉を引き出すことがモラハラの解決策になるとは限りません。
むしろ、モラハラがヒートアップしてしまうことの方が多いです。
モラハラを解決したいのであれば、「謝罪」という表面的なことにこだわるのではなく、相手に自覚させるということを意識してみましょう。
中には、すぐに謝るモラハラ夫、妻もいますが、単なるパフォーマンスである可能性も高いため、二つ返事で許すということは絶対にしないでください。
以上です。
行政書士松浦智昌
行政書士松浦総合法務オフィス