この記事で寄り添うお悩み
- 試し行為って具体的にどんなもの?
- モラハラ夫、妻が試し行為をする訳は?
- 試し行為をするモラハラ相手は、どう改善したらいいの?
モラハラ夫や妻の中には、パートナーの愛情を試す行為を意図的に行う方がいます。
この記事を見ている方の中には、
- なぜ試すような行動をするのかわからない
- 試し行為をどのように改善していけばいいかわからない
と考えている方もいるでしょう。
そこでこの記事では、モラハラ夫や妻が試し行為をする訳や、試し行為をするモラハラ相手の改善法について詳しく解説していきます。
この記事の著者
モラハラでよく聞く試し行為って?
冒頭でも解説したように、試し行為というのは、相手の愛情や行為を試す行動のことです。
モラハラ夫や妻の中には、常に愛情に飢えている方もいます。
少しひねくれた方法で、「本当に相手は自分のことを愛してくれているのか?」ということを確かめようとするのです。
モラハラで見られる試し行為の具体例6選
では次に、モラハラ夫や妻がやりがちな試し行為の具体例をいくつか紹介していきます。
- 無視
- 「離婚する」と言う
- 相手の友人や元恋人の悪口を言う
- 自分を愛しているかどうかを定期的に聞く
- 意図的に「嫌い」という
- わざと心配させるようなことをする
無視
試し行為の代表格と言えば、無視です。
モラハラ夫や妻は、気に入らないことがあったり、少し癪に障ることがあったりするとすぐに無視をしてきます。
無視をすることによって自分が怒っている、機嫌が悪いということを相手に伝え、
- それでも話しかけてきてくれるか
- 相手が謝ってきてくれるか
- それでも好きでいてくれるのか
を確かめようとするのです。
もちろん、相手を困らせようと無視をしてくるモラハラ夫、妻もいますが、中には自分への愛情を確かめるために、あえて無視をしている方もいます。
「離婚する」と言う
モラハラ夫や妻の中には、何かにつけて、「もう離婚するから」という方もいます。
もちろんこのセリフは本気ではありません。
自分が別れると言ったことに対して、相手はどのような反応を見せるのか、どのように謝罪をしてくるのかということを試しているのです。
相手の友人や元恋人の悪口を言う
相手の友人や元恋人の悪口を言うのも試し行為の1つです。
試し行為をするモラハラ夫、妻の中には、「パートナーは自分だけのもの」と思っている方も多く、独占欲が非常に強いです。
このような方は、パートナーの周りにいる友人や過去の恋人などの悪口を言い、相手の反応を見ることによって愛情を図ろうとしているのです。
ここで、
「なんでそんなことを言うんだ!」
「昔の恋人の悪口を言うな!」
と言ってしまったら最後、モラハラ夫や妻の試し行為はますますひどくなってしまうでしょう。
自分を愛しているかどうかを定期的に聞く
試し行為をするモラハラ夫や妻は、愛情に飢えている可能性が高いです。
もっと言うと、
- もしかしたら嫌われてしまうのではないか
- いつ見放されるかわからない
- 相手がいなくなったらどうしよう
ということを常に考えています。
このような考えを持っている方は、自分を愛しているかどうかを定期的に聞いてきます。
中には、「毎回言わなくてもわかるでしょ」と思う方もいると思いますが、試し行為をする方は言葉で愛情表現をしてもらえない時が済まないのです。
意図的に「嫌い」という
パートナーに対して、わざと「嫌い」と言って愛情を図ろうとするモラハラ夫、妻もいます。
もちろんこのセリフも本気ではありません。
本当はパートナーのことが大好きで、誰よりも愛しているにもかかわらず、あえて嫌いということによって、その後の反応を見るのです。
「なんでそんなことを言うの?」
「俺は(私は)好きだよ」
という言葉を引き出せれば満足しますが、軽くあしらってしまうと試し行為がヒートアップする可能性もあります。
わざと心配させるようなことをする
わざと心配させるようなことをするのも試し行為の1つです。
例えば、
- わざと具合が悪いと言ってみる
- あえて異性が多い場所に遊びに行く
- わざと異性の影をちらつかせる
などです。
このような行動を起こし、相手がどのような対応をしてくるのかをチェックしています。
上記のような行動であればまだましですが、ヒートアップしてしまうと、
- リストカットをする
- 飛び降りようとする
など、命の危険を伴うレベルの試し行為に発展しかねませんので注意が必要です。
モラハラ夫、妻が試し行為をする理由は?
では次に、モラハラ夫や妻が試し行為をする理由について、詳しく解説していきます。
- 傷つきたくないと思っている
- もっと構ってほしいと思っている
- 相手の困った姿が愛おしい
- 嫉妬深い
- 愛を感じたい
傷つきたくないと思っている
モラハラ夫や妻は、ガラスのハートの持ち主です。
傷つくことを極端に恐れていて、パートナーのちょっとした発言も敏感に感じ取ります。
場合によっては、相手の発言を悪い方向に捉える癖がついてしまい、過剰に心配することもあります。
- 自分のことを嫌いにならないで欲しい
- 相手を失って傷つきたくない
このような気持ちが、試し行為に繋がってしまうのです。
もっと構ってほしいと思っている
試し行為をする夫、妻の中には「もっと構ってほしい」と思っている方も多いです。
極度のさびしがり屋だったり、極端に自己顕示欲が強かったりすると、人よりも構ってほしいという願望が強くなってしまい、試し行為に繋がってしまうのです。
このような方の多くは、
- 構ってくれる=愛されている
- 構ってくれない=愛されていない
と考えています。
試し行為を行うことにより、常に安心感を得ていたいのです。
相手の困った姿が愛おしい
相手の困った姿が愛おしいという心理が働き、試し行為をする方もいます。
モラハラ夫や妻の中には、「相手が困るのは自分のことを愛しているからだ」というねじ曲がった考え方を持っている方も多いです。
困り具合によって安心感や幸福感を得ようとしてしまうのでしょう。
嫉妬深い
自分に対してコンプレックスを持っている方や、自己肯定感が極端に低い方も試し行為をしやすいです。
このような方は、「自分は誰よりも劣っている」という考えを持っていることが多く、パートナーの友人や元恋人にさえも嫉妬心を抱いてしまうのです。
また、嫉妬深さというのは表向きの性格では判断することができません。
どれだけ強気でも、自信満々に見せていても、本当はコンプレックスの塊で嫉妬深い性格だったりすることもあるのです。
愛を感じたい
世の中には愛着障害を持っている方がいます。
本来受けるはずだった愛情を受けずに育ってきた方は、「愛を感じたい」という欲を人よりも多く持っているのです。
ただ、このような方は、
- 愛されることに慣れていない
- 愛されている状態がどのような状態がわからない
- 甘え方がわからない
というような特徴を持っていますので、試し行為という間違った方法で愛情を確かめようとしてしまうのです。
試し行為をするモラハラ相手の改善法
最後に、試し行為をするモラハラ相手の改善法について、詳しく解説していきます。
- 信じて欲しいと伝える
- 疲れること、傷ついていることを伝える
- 何が不安なのかを聞き出す
- 動じない
- 強制的にやめさせようとしない
信じて欲しいと伝える
試し行為をする夫や妻に対しては、「信じて欲しい」と伝えるのが最も効果的です。
試し行為で愛情を図ろうとする方は、
- 試し行為自体が悪いことである
- モラハラに該当する
- 相手を困らせている
ということに気づいていないことが多いです。
「愛しているから信じて欲しい」と伝えることによって、試し行為自体が間違っていると認識してもらえる可能性が高くなり、正しい方法で信頼関係を構築しやすくなります。
ただし、試し行為を頻繁に行ってくる方については、信じて欲しいというと逆上される可能性があります。
このようなことを防ぐためにも、
- なぜ試し行為をされたくないのか
- 何をすれば自分のことを信じてくれるのか
ということをじっくりと話し合うことが大切です。
疲れること、傷ついていることを伝える
先ほども解説したように、試し行為をする方というのは、自分が傷つきたくないという気持ちを強く持っています。
なので、相手の気持ちを考えられなくなってしまうのでしょう。
自分の気持ちを正直に伝えるためにも、
- 試し行為をされると疲れること
- 試し行為をされると傷つくこと
をしっかりと伝えましょう。
ただ、試し行為で疲れる、傷つくということを理解できない方もいます。
適当にあしらったり、軽く文句を言ったりするのではなく、しっかりと時間を取って丁寧に話し合いをしていくことが大切です。
何が不安なのかを聞き出す
パートナーが頻繁に試し行為をしてくる場合は、何が不安なのかを聞き出してみましょう。
そうすることで、
- 浮気をしないか不安
- 自分のことを好きでいてくれているのかわからない
- なぜ構ってくれないのかわからない
など、相手の本心が見えてくるでしょう。
中には、「なんだよ、そんなことか」と思う方がいるかもしれませんが、相手からしてみればかなり重要な事なのです。
相手が不安に思っていることに対して、「心配ない」「大丈夫だ」としっかりと伝え、安心させてあげましょう。
動じない
相手の試し行為に毎回応えていたり、毎回相手の望むようなセリフを言ってあげたりすると、その場は丸く収まるかもしれません。
ただ、日に日に相手の試し行為はエスカレートしていくでしょう。
このような場合は、相手の試し行為に一切動じず、「試し行為は逆効果だ」ということを実感させることが大切です。
この時に、
- 嫌い
- 面倒くさい
- うざい
というようなマイナス発言はしないようにしましょう。
普段通りに振る舞って、何事もなかったかのように接してあげることが大切なのです。
強制的にやめさせようとしない
試し行為をやめて欲しいと考えている方はたくさんいると思いますが、無理にやめさせようとすると逆効果になることがあります。
試し行為をやめさせたいのであれば、相手の不安を聞き出し、それを解決してあげることが大切です。
また、試し行為が癖になっている方は、すぐに試し行為を辞められないこともあります。
自分では意識しているつもりでも、無意識に相手を試してしまうのです。
- 相手が試し行為を辞める努力をしてくれている
- 試し行為をしないように頑張ってくれている
上記のような場合は、相手に優しい言葉を投げかけて更に安心させてあげましょう。
まとめ
家庭内のモラハラには様々な種類がありますが、試し行為というのもモラハラに該当します。
試し行為をする原因や心理は様々ですが、このような問題を放置していたり、毎回相手の望む回答をしていたりすると、自分自身が疲弊してしまう可能性が高いです。
試し行為をしてくるパートナーに悩んでいる方は、
- 相手の不安を知る
- 相手の不安を払しょくする
- 信頼関係を築く
- 試し行為は逆効果になると伝える
ということを意識しながら、パートナーと一緒になって問題を解決していきましょう。
試し行為がエスカレートしてしまったり、何をしても試し行為をやめようとしてくれなかったりと、思うようにいかない場合は当オフィスまでご相談ください。
行政書士松浦智昌
行政書士松浦総合法務オフィス