この記事で寄り添うお悩み
- 離婚した方がいい夫婦の特徴をチェックしたい
- 子ありの夫婦でも離婚した方がいいケースはある?
- 離婚した方がいいのかわからない場合、まず何をしたらいい?
結婚生活というのは決して単純なものではありません。
この記事を見ているということは、「離婚した方がいいのかな・・・」と離婚について向き合う気持ちを多かれ少なかれお持ちのことでしょう。
しかし、離婚後は経済面でも子どもの教育面でも状況が大きく変化しますので、慎重に判断していかなければなりません。
そこでこの記事では、離婚した方がいい夫婦の特徴と子ありでも離婚した方がいいケース、離婚した方がいいのかわからない場合に試してほしいことを詳しく解説していきます。
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離婚した方がいい夫婦の特徴チェック
ではさっそく、離婚した方がいい夫婦の特徴を7つ紹介していきます。
これから紹介する内容は、離婚した方がいいかの判断基準として活用できますので、ご自身に当てはまるかどうかを考えながらチェックしてみてください。
モラハラが日常茶飯事
DVと聞くと、肉体的暴力をイメージする方が多いでしょう。ただ、精神的暴力、経済的暴力もDVに当てはまります。
例えば、下記のような言葉。
「お前は人間以下だな」
「こんなこともできないのか、主婦失格だな」
これはモラハラという精神的暴力と言えます。
また、
- お金を一切家に入れない
- 家計を必要以上に厳しく管理する
- 相手の収入を勝手に使う
これらは経済的暴力です。
モラハラや経済的暴力を受け続けると、「自分はこの人がいないと生きていけない」と思い込みやすくなり、周囲の助けなしでは抜け出せなくなってしまいますので注意しましょう。
ストレスによる体調不良を引き起こしている
相手との生活にストレスを抱えていて、体調不良を引き起こしている場合も離婚をした方が良いと言えます。
例えば、下記のようなケース。
- 相手の顔を見るだけで涙が出てくる
- 相手と休日が被るとお腹が痛くなる
相手のせいで辛くなっているはずなのに、
「まだ我慢できる」
「自分が弱いだけだ」
と考えてしまう方もいますが、現実を見て見ぬふりしてしまうと、取り返しのつかない事態になりますので注意しましょう。
仮面夫婦として割り切れない
夫婦には様々な形があります。
お互いが納得しているのであれば、それが夫婦の完成形であり幸せな夫婦と言えるでしょう。
中には、相手に恋愛感情や愛が一切なく、表面上の夫婦を演じている「仮面夫婦」も存在しています。
お互いが納得しているのであれば全く問題ないと言えますが、
「こんな夫婦生活早く辞めたい」
「もっと愛情のある夫婦生活を送りたい」
そう考えている場合は、離婚をした方が良いと言えるでしょう。
離婚についてポジティブなイメージしかない
相手と離婚をした後の将来をイメージした時に、ポジティブなイメージしか浮かばない場合も離婚を検討すべき状態と言えます。
中には、「相手からDVを受けているわけでもないし、嫌いなわけでもないけど離婚したい」と考えている方もいます。
離婚の理由に正解はなく、お互いにとってポジティブな結果になるのであれば、全く問題ありません。
ただし、「離婚した方が楽しいかもしれない」というような安易な考えで離婚すると、理想と現実のギャップに耐えられなくなる場合もありますので、慎重に考えていくようにしましょう。
不倫癖がある
夫もしくは妻どちらかに不倫癖がある場合も、離婚した方が良いと言えます。
一度の不倫であれば、百歩譲って許せるかもしれません。
ただ不倫が癖になってしまっている場合や悪気が一切ない場合、こちら側が何をしても状況を改善できなくなりますので、離婚も検討すべき状況といえます。
中には不倫を黙認したり、仕返しのために自分も不倫をしたりする方がいるのですが、このような対処法で状況が改善することはなく、ほとんどの場合は負のループに陥ります。
「相手がやっているから自分も」
「不倫は仕方ないこと」
というような考えは持たず、潮時を見極めて自分や子どもの幸せを最優先していきましょう。
借金癖、ギャンブル依存症がある
夫もしくは妻に借金癖やギャンブル癖がある場合も、離婚を検討した方が良いと言えます。
ギャンブルが趣味であり、お小遣いの範囲内で遊んでいる分には問題ありません。
ただ、ギャンブルが常習化してしまい、借金をしたり生活費に手を付けたりする場合はすぐにでも離婚をした方が良いでしょう。
とはいえ、ギャンブル癖がある方や借金癖がある方のほとんどは、その事実を配偶者に隠したがります。そして、にっちもさっちもいかなくなってから、
「実は借金がこれだけあって・・・」
というように伝えてくるのです。
このような状態になってから対処するのでは遅すぎますし、子どもにも大変な思いをさせてしまうため、できるだけ早く見抜く必要があります。
DVがある
日常的にDV(ドメスティック・バイオレンス)が行われている場合は、できるだけ早く離婚を検討すべきと言えます。
具体的には、下記の行為です。
- 殴る
- 蹴る
- 物を投げる(壊す)
- 脅す
- 避妊の拒否(性行為の強制)
これらがDVに当てはまりますので、思い当たる節がある場合は、自分を守るためにも、子どもを守るためにも早めに動くようにしましょう。
DVを我慢しながら夫婦生活を続けていると、その環境に慣れてしまう場合があります。要するに、洗脳されている状態になりやすいということ。
このような状態になると、精神的にも肉体的にも疲弊していきますので、自我が崩壊してしまう可能性が高くなるのです。
子ありでも離婚した方がいい夫婦
子ありでも離婚した方がいい夫婦の特徴として、子供の「将来に悪影響が出る」場合です。
子供は大人が想像する何倍も二人を見ているため、簡単に常識を変えられてしまいます。よく目にする子あり夫婦は以下の2パターンです。
子どもへの虐待が散見される
子どもの虐待が散見される場合も、すぐに離婚を検討すべきです。
子どもがちょっとした失敗をしただけで殴ったり蹴ったりする場合や、タバコの火を押し付けるようなあからさまな虐待がある場合、子どもの成長に悪影響を及ぼす可能性があります。
子どもの頃のトラウマというのは、大人になってもずっと残り続けますので、大切な子どもを守るためにも素早く決断しなければなりません。
誠実なコミュニケーションが一つもない
モラハラやDVがある夫婦でも、「普段どおり会話できるタイミング」が存在するケースは多いです。
妻や夫のどちらかに火が付くと手が付けられなくなりますが、直前までは平穏な空気が流れていたりします。
一方で、常に「怒った口調で話す」「扉を閉めるときに大きな音を出す」「明らかに関わりたくない空気を出す」夫婦もおり、この状態が「当たり前」と子供は解釈してしまいます。
友人や先生、恋人と関わる際の態度に大きく影響するため、子供の大切な将来を壊してしまう可能性があるのです。
離婚した方がいい夫婦が行動に移せない理由
世の中には、離婚した方がいいとわかっているのに、中々行動に移せない夫婦が数多くいます。
離婚を検討する際に誰もが通る道であり、その理由について知っておいて損はないでしょう。
行動に移せない主な理由は下記のとおりです。
子供の将来を考えるとすぐに決断できない
子どもがいる場合、離婚は夫婦だけの問題ではなくなります。
離婚した場合は、父親もしくは母親と子どもを引き離すことになりますので、子どもに悲しい思いをさせてしまうでしょう。
また、離婚後に子どもを連れて引越しをする場合は、転校が必要になるケースもあり、子どもにストレスを与えやすくなります。
このような理由で離婚を進められずにいる方も多くいるのです。
一人になるのが怖い
離婚をして一人になるのが怖いと感じている方もいます。
特に子どもがいない場合は、離婚をすると一人での生活が始まりますので、孤独感を恐れて離婚できずにいる方も多いのです。
また、年齢を重ねている場合は、再婚のめどが立ちにくいこともあり、
「離婚をして幸せになれるのか」
「離婚したら、自分はどうなってしまうのか」
という不安を感じてしまう方もいます。
経済的理由
女性の中には、経済的理由で離婚に踏み込めずにいる方もいます。
- 旦那の給料に頼って生活している
- 子どもが数人いるため、自分の稼ぎだけでは養えない
というような場合です。
離婚をしてしまうと相手との関係はなくなりますから、慰謝料や養育費は入ってきても、自分の生活費までは面倒を見てもらえません。
このような理由により、離婚したくてもできない状況に追い込まれてしまっている方はたくさんいるのです。
相手が応じてくれない
相手が離婚に応じてくれないというケースも意外と多いです。
離婚というのは、不倫など相手側に原因がある場合を除いて、両者の合意がないと行えません。
特に、「相手に何かされたわけではないが、離婚したい」。このような場合、離婚手続きや準備が難航する恐れがありますので注意が必要です。
世間体が気になる
以前に比べると離婚は珍しいことではなくなりました。
ただ、
- 友人や家族の目が怖い
- 苗字が変わり、子どもがいじめの標的にされないか不安
と感じてしまい、離婚に踏み切れなくなってしまうケースもあります。
離婚準備の進め方がわからない
離婚というのは、カップルが別れるのとはわけが違います。
離婚届をはじめとする様々な手続きが必要になりますし、正式な取り決めも必要になります。
ただ、法律が関係してくる部分もありますので、「どうやって離婚準備を進めればいいかわからない」という理由で、離婚に踏み切れずにいる方も多いです。
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問題や課題を冷静に分析する
離婚したい、あるいは離婚をするべきかもしれないと感じた場合は、現在夫婦間で起こっている問題や課題を冷静に分析することが大切です。
解決すべき問題や課題がはっきりすれば、「離婚」以外の解決方法が見えてくるかもしれません。
感情的なときは一旦落ちついてから考えるようにしましょう。
相手と話し合い、解決する努力をしてみる
離婚が脳裏をよぎるということは、夫婦関係に何らかの問題がある状態と言えるでしょう。
この問題を解決できれば、離婚をせずに済むかもしれませんし、新婚の頃のような夫婦関係に戻れるかもしれません。
既に問題や課題がはっきりしている場合は、相手とじっくり話し合い、解決する努力をしてみましょう。
家族や親せきなど、信頼できる相手に相談してみる
家族や親戚など、信頼できる相手に相談してみるのも1つの方法です。
誰かに悩みを打ち明けるだけで心の負担が軽くなる可能性もありますし、離婚の背中を押してくれるケースもあります。
一人で悩むのではなく、信頼できる誰かに助けを求めてみましょう。
離婚後の生活を具体的にイメージする
離婚後の生活を具体的にイメージしてみることも大切です。
相手の言動や行動に対してイライラが募ってしまうと、「もう離婚したい!」と、衝動的になってしまう可能性が高いです。
ただ後先を考えずに動いてしまうと、離婚後に後悔しやすくなります。
離婚後の生活を正確にイメージしたり、細かく考えたりするのは難しいかもしれませんが、
- 離婚をした方幸せになれるのか
- 離婚をしても問題なく生活できるのか
ということだけは、最低限考えておくようにしましょう。
専門家に相談する
複雑な事情がある場合や、誰に相談すればいいかわからない場合は、専門家に助けを求めてみましょう。
法律の観点からアドバイスをもらえますし、これまでの離婚相談から得た経験を基に解決策を提案してくれる場合もあります。
当オフィスでも、離婚問題や夫婦の関係修復などに関するご相談を随時受け付けております。行政書士と聞くと、専門的な書類作成をイメージする方も多いと思いますが、実際はカウンセラー的立ち位置になるケースも多いです。
離婚した方がいい夫婦まとめ
離婚した方がいいかどうかで悩んでいる方は、今回紹介した「離婚した方がいい夫婦の特徴」をチェックしながら、慎重に離婚の判断をしていきましょう。
離婚というのは決して簡単な作業ではなく、様々な手続きや取り決めが重要になってきます。中には、色々な事情が重なって、離婚を決断できずにいる方も多くいるでしょう。
ただ、離婚に関する悩みは一人ではどうしようもならないものであり、考えれば考えるほど自分を苦しめてしまう場合があります。
判断に迷ってしまっている方、離婚について一人で考えるのが辛くなってしまった方は、行政書士松浦総合法務オフィスまでお気軽にご相談ください。
行政書士松浦智昌
行政書士松浦総合法務オフィス