この記事で寄り添うお悩み
- 夫婦喧嘩の禁句ワードって何があるの?
- 禁句を防ぐためにはどうすればいいの?
- 禁句をきっかけに夫婦喧嘩が悪化したときの対処法は?
「カーッ!」となって出た言葉は、後からどんなに反省しても取り消すことはできません。もしも夫婦喧嘩の際に禁句を言ってしまったら、大切なパートナーからの信頼を大きく失います。
最悪の場合、夫婦にヒビが入り関係の維持が難しくなることも。
そこで本記事では、夫婦喧嘩の際にどんなことがあっても避けるべき禁句ワードを7つ紹介します。
夫婦間の禁句を抑えておくと、仮に口論になったとしても素早い関係修復につなげることが可能です。
この記事の著者
夫婦喧嘩の禁句ワード7選
夫婦喧嘩の際に口にしやすい禁句ワードは以下の7つです。
- 人格否定 / 容姿 / 暴言
- アナタの〇〇って、・・・だよね。(出身や家族・家に関すること)
- 〇〇で疲れているの!
- オレが稼いでいるのに! / 稼ぎが少ない…
- 出ていけ! / 出ていく!
- 結婚しなければよかった…
- じゃあ、もう離婚しよう…
人格否定 / 容姿 / 暴言
旦那「うざいからあっちいってろ」
妻「気持ち悪いから近寄らないで」
「キモい」「うざい」などの人格否定、「デブ」「ハゲ」などの容姿に関する否定や暴言は、言う側が想像できないほどに相手を傷つけます。
人の尊厳を軽視する言葉は、夫婦間でももちろんNG。たった一言でパートナーからの信頼が無くなることもあります。
たとえ激しい口論になったとしても、禁句を発して一線を超えないよう注意が必要です。
精神的にダメージを与えてしまった場合はモラハラにあたるケースもあります。身に覚えのある方は1度チェックしてみてください。
アナタの〇〇って、・・・だよね。(出身や家族・家に関すること)
旦那「お前のお母さん面倒だよな」
妻「あなたの実家お金ないもんね」
夫婦だからこそ、パートナーのバックグラウンドをよく知っています。
しかし出身や家族、家に関することを口論の引き合いに出して優位に立とうとすると、相手は不快に感じます。
自分を否定していいのは自分だけ。いくら夫婦であっても相手を否定してはいけません。
「アナタの親って、〇〇だよね!」などは、パートナーを傷つけるだけでなく、パートナーの周りの人も傷つけてしまいます。
〇〇で疲れているの!
旦那「仕事で疲れてるのに!」
妻「育児でいっぱいいっぱいなの!」
仕事と家事・育児を分業している夫婦間では口論の際にこういった禁句が出やすいです。仕事と家事・育児の「どちらが大変か問題」は永遠のテーマですよね。
しかし明確なのは、”両方とも大変”だということ。仕事と家事・育児に優劣をつけるのは不可能なのです。
自分だけが・・・と主張するのはパートナーの大変さを少しも理解しようとしていない証拠と言えます。
オレが稼いでいるのに! / 稼ぎが少ない…
旦那「俺の稼ぎで生活できるんだ!」
妻「あなたの稼ぎが少ないのよ!」
など、稼ぎに関する禁句は特に気をつけた方が良いです。
稼ぎに関する内容はパートナーのプライドを大きく傷つけてしまいます。また、稼ぎについてはお互いがすぐにはどうすることもできないので、引き合いに出すのはとても卑怯です。
稼ぎでマウントを取ってしまうと、お互いが相手のせいにし続けてしまい、改善までの道のりが遠くなってしまいます。
出ていけ! / 出ていく!
旦那「不満があるなら出て行け!」
妻「頭にきたから実家に帰る!」
など一方的な「出ていけ! / 出ていく!」関連の禁句は状況を悪化させます。何かあったときにすぐ実家や家出を盾にするのはパートナーからの信頼を大きく失います。
ただし、相手と一時的に距離をおく時間は必ずしも悪いことではありません。1人でおだやかに過ごす時間が、お互いをより冷静にしてくれるケースは間違いなくあります。
どうしても距離をおきたい場合は、横柄で一方的な言い方にならないように注意しましょう。
結婚しなければよかった…
旦那「お前と結婚しなきゃよかった」
妻「うんって言わなきゃ良かった」
夫婦喧嘩が増えたり、口論が続いたりすると、誰でも「結婚しなければ…」と後悔が頭をチラつきます。
しかし、一時の感情でその気持ちを口に出してはいけません。パートナーからしたら今までの楽しい時間も含めてすべてを否定された感覚になります。
言いたくなる気持ちはわかりますが、ここはグッと我慢をしましょう。どんな事情があれ、最終的に「結婚」を選択したのはアナタ自身です。
もしパートナーへの愛情を客観的な指標で確認したい方は、こちらの記事をチェックしてみてください。
じゃあ、もう離婚しよう…
旦那「うっとおしい。離婚だ!」
妻「もう辛い。別れましょう」
口論がヒートアップし、我慢の限界を迎えたときに出やすい禁句です。
しかし、真剣に考えているとき以外で「離婚」という言葉を出すと取り返しがつかなくなることも。
まれに、パートナーを試すために「離婚しよう…」という人もいますが、これはとても失礼。パートナーへの敬意や配慮がない行為です。
パートナーの人生を変えてしまう「離婚」はヒートアップの末や軽い気持ちで出す言葉ではないことを肝に銘じておきましょう。
夫婦喧嘩の際、「離婚」と言ってしまう心理やベストな対応についてもこちらの記事で言及しています。
夫婦喧嘩で禁句を防ぐために日頃からできること
夫婦喧嘩で禁句を防ぐために、日頃からできることがあります。
以下の3つを意識するだけで、相手を怒らせる機会が減るケースは多いです。意識してみましょう。
- 夫婦の会話を当たり前にする
- 相手の価値観を受け入れる
- 特に言いがちな禁句を1つ意識する
夫婦の会話を当たり前にする
普段からよく会話する夫婦は、相手に対する理解が深い傾向にあります。
反対にあまり会話がないと、何を伝えていいか分からずに相手を傷つける言葉を発してしまうものです。
きっかけが無くてどうしても会話できないという夫婦もよく見られます。1つのやり方として「1日5回、自分から話しかける」など定量的な目標を持つことで意外と会話につながるケースもありますので、ぜひお試しください。
試したけど余計に悪化してしまったという方は、こちらの記事も参考になります。
相手の価値観を受け入れる
例え夫婦であっても旦那と妻、男と女では価値観の違いがあって当然です。
ごく当たり前ではあるのですが、それでも自分の都合がいいように相手を動かそうとしたときに傷つける言葉が出てしまうものです。
価値観を受け入れるには、何がどう異なるのかを知るところから始まります。
例えば、下記のような違いです。
- お金の使い方
- 仕事への向き合い方
- 子育ての方向性
自分とパートナーがどのような考え方をしているのか、違いはどこにあるのか、時間をかけて把握しましょう。
把握した後は、違いに寄り添えるのかを考え、寄り添えない場合は落としどころを見つけていけばいいんです。歩み寄ろうとする姿勢があれば、相手を傷つける言葉を言うことも無くなりますので。
もしパートナーに対して「合わないな...」と感じている方は、相手の価値観について知ることから始めてみましょう。改善の糸口としてご活用ください。
特に言いがちな禁句を1つ意識する
この記事では禁句を7つご紹介してきましたが、全部意識するのはとても難しいです。
加えてあなたがあまり言わない禁句も含まれているでしょう。
なんとなく全部を把握するのではなく、あなたが最も言ってしまいそうな禁句を1つ意識してみてください。
あなたがよく言う禁句を避けるだけで、二人の関係性が好転するケースもありますので。
夫婦喧嘩の禁句を恐れて取りがちなNG行動
「言ってしまったら最後…なるべく禁句は言いたくない。」そう理解している人が、気づかないうちにNG対応をしてしまっている場合があります。
事例としてはこちらの3つです。
- 旦那・妻の話を適当に流す
- パートナーを避けるように話を聞かない
- 意識的にも物理的にも距離を取ろうとする
旦那・妻の話を適当に流す
口論になりそうだから禁句を言ってしまいそうだからと、「はいはい。」「わかった、わかった。」とパートナーの話を適当に流し続ける。こういった夫婦を良く見かけます。
話を聞く気がない態度がパートナーに伝わると、離婚を考えるきっかけにもなりますので好ましくありません。
「どうせ言っても伝わらないから・・・。」とさらに冷め切った関係に近づく可能性があるため、注意が必要です。
パートナーを避けるように話を聞かない
やってはいけないのが、パートナーの話を聞かないことです。
無視は禁句を避けるために最もとられがちなNG行動であり、禁句と同じくらい相手を傷つけます。
夫婦喧嘩の根っこの部分は、パートナーが話を聞いてくれない負の感情です。無視をしても問題はなんの解決にもならず、むしろ状況を悪化させます。
相手の気持ちを考えて、ささいな事でも良いので会話をしてみてください。
意識的にも物理的にも距離を取ろうとする
とにかく距離を取ろうとする行為も、落ち着いて考えなければいけません。
自分は離れたいと思っていても、相手が同じ気持ちかは話さないと分からないものです。
この気持ちのズレが、離婚とまではいかないまでもお互い望まない仮面夫婦や家庭内別居へと発展するケースも少なくありません。
もし距離を置きたいと感じたら、まずは自分の想いを伝えるところから始めてみませんか。言葉にしてみると、お互いにとってよりよい解決につながるきっかけになりますよ。
禁句をきっかけに夫婦喧嘩が悪化した場合の対処法
禁句を言ってしまったことで、夫婦喧嘩の悪化がとめられないケースもあります。
言葉を発端とした夫婦喧嘩をこれ以上長引かせないための対処法をご紹介していきますね。
- 言ってしまったことをまず謝る
- 禁句を言わないためのルールを課す
- 夫婦の状態を立て直せるかどうかを把握する
言ってしまったことをまず謝る
ありがちな対応として、「なんとなく謝る」夫婦が多いです。
しかし、言葉によって相手を傷つけてしまった場合、言ってしまったことに対して「誠実な謝罪」が大切。
「思ってもないけどつい言ってしまった、強気な気持ちが出てしまった、ごめん。」と正直に伝えましょう。良い関係を目指す上で1番最初にすべき対応です。
禁句を言わないためのルールを課す
初めての禁句なら相手も許してくれるかもしれないですが、何度も言ってきた場合は謝るだけでは許したくないものです。
相手に「もう言わない」と宣言したところで信頼してもらえないでしょう。
口だけでなく行動で示すために、言わないためのルールを自分に課してみてください。
- 口にしがちな禁句を紙に書いて見えるところに置く
- 禁句を言いそうになったら相手の気持ちを想像する
相手を変えるのは難しいですが、自分は意識や習慣次第で簡単に変えられますよ。
夫婦の状態を立て直せるかどうかを把握する
上述した「謝る」「ルールを課して行動で示す」を試しても、これまでの言動がひどければ効果が低い場合もあります。
夫婦関係は日々の積み重ねで構築されるので、悪化している状態から簡単に好転するほど甘くはないですよね。
1度ひずみが生じた夫婦を再構築するには正しい知識と適切な対応が必要となります。禁句をきっかけに夫婦関係に亀裂が入ってしまった方は、下記を参考に対応を進めていきましょう。
2人だけでの解決が難しい場合は、第三者に入ってもらうと事が進みやすいです。
状況を客観視してもらい専門的なアドバイスをもらうことで、夫婦関係が最悪の状況でも良い方向へと舵を切れる可能性が高まります。
当オフィスでは、相談者のほとんどの方が「離婚と修復の悩み」を抱えており、それぞれの状況に合ったサポートを進めてまいりました。
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行政書士松浦智昌
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