この記事で寄り添うお悩み
- 仮面夫婦を続けるとどうなるの?
- 悪い影響があるなら知りたいな
- 仮面夫婦を断ち切るためにすべきことも教えてほしい
「仮面夫婦だけど、今後もこの関係性のままでいていいのか不安……」と考えていませんか。
- 仮面夫婦で人生を終えることって正解なの…?
- 相手の介護のことを考えると気が滅入ってしまう
- いつまで仮面夫婦を継続するべきなのかな…?
など、仮面夫婦を継続するには心配事も多いでしょう。
すれ違いの生活になれてしまうとつい関係をそのままにしてしまいます。
しかし仮面夫婦の行く末は、あまりいいものではありません。
そこでこの記事では、仮面夫婦の行く末と老後に与える悪影響、今からできる対策について解説していきます。
行く末や老後に与える影響を今のうちから把握することで、仮面夫婦を継続するべきかの判断基準にしていきましょう。
この記事の著者
仮面夫婦の行く末4パターン
仮面夫婦に待っている行く末は、以下の4つです。
- 仮面夫婦で居続ける
- 家庭内別居に形を変える
- 浮気や不倫をしてしまう
- 離婚や熟年離婚で関係を終える
仮面夫婦である以上、老後に幸せだと感じる機会は減ってしまうでしょう。
どんな結末が待っているのか、以下で詳しく紹介します。
仮面夫婦の行く末①:仮面夫婦で居続ける
年を老いても、仮面夫婦で居続ける夫婦はいます。
子供が巣立ち経済的不安がなくなったとしても「手続きが面倒だから」「現状に不満が無いから」といった理由でそのまま続けるのです。
しかしそれは、相手にもしものことがあったときに助ける覚悟ができている上でのこと。
すれ違いが続いている相手を介護したり、家事を続けられるかをしっかり考えた上で決断していきましょう。
仮面夫婦の行く末②:家庭内別居に形を変える
外出先で仲の良い夫婦を演じることに限界を感じると、家庭内別居へと発展するケースもあります。
家庭内別居は、同居していたとしても顔をあわせたり会話をしたりといったことが無くなる状態です。
夫婦をつなぐ子どもが徐々にひとり立ちしてくると外でいい顔をする必要性も徐々に薄れてきます。
仮面夫婦よりも家庭内別居の方が精神的なストレスは少ない場合も多く、仮面夫婦から家庭内別居になるケースは意外と少なくありません。
仮面夫婦の行く末③:浮気や不倫をしてしまう
パートナーとの愛情がなくなってしまった以上、別の人からの愛情を求めるのは自然な流れとも言わざるをえません。
しびれを切らして、「このまま誰からも愛情を感じないのは嫌だ。」と浮気・不倫に走るケースも多く見受けられます。
しかし、仮面夫婦といっても婚姻関係がある以上、浮気や不倫は不貞行為に該当し、慰謝料を請求する(もしくはされる)とういった事態になるのは当然です。
金銭トラブルはもちろん、最終的には離婚となることも十分にあり得ます。
「仮面夫婦だから…」といって、安易に浮気・不倫へと走らないように注意しましょう。
仮面夫婦の行く末④:離婚や熟年離婚で関係を終える
すれ違いが多い仮面夫婦の老後の行く末で一番多いのが、離婚に発展することです。
なぜなら子供が巣立ったことで経済的不安がなくなり、お互い自立できていれば、夫婦でいる必要が無いからです。
しかし離婚を決めて、次の日にすぐ別れられるわけではありません。
財産分与など決めることがたくさんあり、精神的にも体力的にもかなり根気が必要な作業になることは覚悟しておきましょう。
仮面夫婦の悪影響3つ【子ども・老後問題】
仮面夫婦は、子どもや老後に間違いなく影響を及ぼすでしょう。
ここでは、仮面夫婦が与える悪影響を3つ解説します。
- 子どもが精神的に不安定になる
- いざとなったときに助けてもらえない
- 熟年離婚しても精神・経済的に不安定になる
上記のとおりで、仮面夫婦でいることはあなたや子供の生活を蝕んでいく可能性があります。
自分はこのまま仮面夫婦をしていて問題ないか、一つの判断基準にしていきましょう。
悪影響①:子どもが精神的に不安定になる
仮面夫婦でいる場合、子どもが精神的に不安定になる可能性が高い傾向にあります。
子供なりに、親の機嫌をうかがったり、わざと悪いことをして両親の気を引いて仲良くさせようとしてしまうのです。
しかし仮面夫婦の場合、子どもの力だけでは仲は修復できません。
子どもは「努力しても意味がない」「私のせいで余計に仲を悪くした」と感じてしまい、精神的に不安定になるケースがとても増えています。
悪影響②:いざとなったときに助けてもらえない
老後は、病気になりやすく身近な人の助けが必要になります。
しかし仮面夫婦の場合、家では自分のことは自分でやるのが基本。いざ助けが必要な場面でも、相手に頼れないことが多いでしょう。
また病気の影響で、相手を介護しなければいけないこともあります。
愛情のない相手を介護するのは、想像以上に大変なことです。
自分はそれでも相手を助けられるのか否か、今一度考えてみましょう。
悪影響③:熟年離婚しても精神・経済的に不安定になる
仮面夫婦は、熟年離婚が成立しても精神・経済的に不安定になりやすいです。
特に仕事をしておらず年金で暮らしている方の場合、自由に暮らせる反面、孤独を感じます。
また経済的に困窮する可能性も十分にあり得ますよね。
特に専業主婦をしている方の場合、職歴が無いためフルタイムで働こうとしても仕事に就くことが難しいのが現状です。
そのため見切り発車で離婚するのではなく、財産分与や年金分割、離婚後の生活のことを考えた上で判断する必要があります。
仮面夫婦の行く末を避ける|6つのトライ事項
今回紹介したような仮面夫婦の行く末や老後を避けるために、以下の6つを試してみてください。
- 会話する機会を増やす
- 記念日を大切にする
- 相手のことに関心を持つ
- 本音を言い合う
- 元の夫婦関係に戻りたいと意思を示す
- 周りに協力してもらう
試すべきこと①:会話する機会を増やす
仮面夫婦である関係を脱したい場合は、会話する機会をできるだけ増やすようにしてください。
仲のいい夫婦は、挨拶だけではなく
- 今日の予定
- テレビやSNSで気になったこと
- 実際にあった出来事
など、毎日息をするように会話をしています。
会話は、相手の考えを知れるだけでなく、今まで見えてこなかったいい面も見えてくるものです。
些細な内容でもいいので、コミュニケーションを取るように心がけていきましょう。
試すべきこと②:記念日を大切にする
記念日を大切にし、毎回夫婦・家族で祝うようにすると、夫婦関係は好転していくものです。
記念日をお祝いすることで、お互いの存在を再確認できるいい機会にもなります。
もし結婚記念日などお祝いするのに抵抗がある場合は、いい夫婦(11月22日)の一般的な記念日から大切にしてみてもいいでしょう。
お互いに記念日をないがしろにせず、意味のある1日にできるように工夫しあってみてください。
試すべきこと③:相手のことに関心を持つ
相手について意識的に関心を持つことも、仮面夫婦を脱却する上でいい方法です。
仮面夫婦は相手を知ろうとする努力をしていません。
相手を知ろうとすればするほど、相手の行動に興味がわき、自然と相手を思いやれるようになっていきます。
まずは相手の話をよく聞きましょう。些細な事でも全然いいのです。
そしてさらに深い話ができるようになったら、相手に共感してあげましょう。
共感することで、相手のことをわかろうとしている、わかっている意思が伝わり、夫婦の関係も変わっていくものです。
試すべきこと④:本音を言い合う
仮面夫婦を脱却する上で、本音を言い合えるようになることも大切なことです。
「喧嘩になってしまわないか心配……」と思ってしまう方もいるかもしれません。
特に、喧嘩が絶えないせいで仮面夫婦になった場合は不安に感じるでしょう。
しかし、お互いに我慢しているままでは、言いたいことも言えずにいずれ大喧嘩に発展します。
思っていることは素直に伝えて、不満が大きくなる前に2人で解決するクセをつけましょう。
伝えるときは優しい口調を心がけてください。
試すべきこと⑤:元の夫婦関係に戻りたいと意思を示す
最終的には、元の夫婦関係に戻りたいとの意思表示があるとよりいいです。
会話を増やし、本音で言い合えるようになった後に、結局どうしたいんだっけ?と迷いが生じることもあります。
せっかく関係としてはよくなっても、仮面夫婦へと逆戻りする可能性を秘めている状態とも言えるのです。
なので、相手に「元に戻りたい」と伝えて、夫婦関係について改めて考えるきっかけをつくりましょう。
仮面夫婦といっても夫婦の状態はそれぞれですから、網羅的にまとめた夫婦関係修復に必要な心構えと具体的な修復方法も参考にすると、解決への道筋がよりたちやすいですよ。
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試すべきこと⑥:周りに協力してもらう
もし上記の対策でうまくいかない場合は、第三者の力を使うのも一つの手。
仮面夫婦だと周りに伝えることで、あなたも気が楽になるでしょう。
またカミングアウトしたことにより、あなたの事を心配してくれる方から協力を得られることもあるのです。
しかし、家族や友人にはどうしても知られたくないという場合は、カウンセリングも検討してみましょう。
夫婦問題の専門家に依頼することで、自分たちでは思いつかなかった「打開策」や一人のときには感じることができなかった「安心感」を提供してもらえます。
もし、「仮面夫婦でいることが怖い」「自分の力では仮面夫婦を脱却できない」などでお悩みでしたら、当オフィスまでいつでもご連絡ください。
以上です。
行政書士松浦智昌
行政書士松浦総合法務オフィス