この記事で寄り添うお悩み
- モラハラ被害者がするべき対処法を知りたい
- モラハラ加害者側の対処法も教えてほしい
- モラハラ対応の間違いを教えてほしい
- どうしても上手く解消できない場合はどうすればいい?
家庭内のモラハラで「一人では対処法が分からない」「どの対処法を試していいか悩む」「どう対処してもマウントされてしまう」と苦しんでいる方はたくさんいるでしょう。
相手からのモラハラ発言に苦しんでいる方もいれば、無意識にモラハラにあたる言葉を使ってしまっている自分に憤りを感じている方もいるはずです。
モラハラは一時の間で済むような話ではなく、長い期間にわたり夫婦を苦しめます。
最終的には、常にモラハラによって自分が否定されるために、「もはや自分の考えが正しいのか、何が正しいのかが分からない」という心が削られた状況に陥ります。
そこでこの記事では、モラハラで苦しんでいる被害者の方、加害者の方が今すぐやるべき対処法について詳しく解説していきます。
この記事の著者
モラハラ被害者が今すぐやるべき対処法6選
まずは、モラハラ被害者が今すぐやるべき対処法について、詳しく解説していきます。
相手にモラハラの事実があることを伝える
モラハラによる被害を根絶するためには、モラハラの原因を作っている相手に事実を突きつけることが大切です(注意点については後述しています)。
- 自分が傷ついていること
- その発言や態度はモラハラに該当すること
を丁寧に伝えましょう。
モラハラ夫や妻の中には、自覚がない状態でひどい言葉を吐き捨てたり、無視を繰り返したりする方がいます。
相手に自覚がない場合、つまり無意識にモラハラをしてしまっている場合は、何をしても問題を解決できません。
勇気を振り絞って、モラハラがあるという事実を伝えてみましょう。
ただし、注意が必要になります。ただ、自分が傷ついていることを伝えたり、相手の態度がモラハラの特徴に該当すると伝えることで、
「ならば俺が、私が、お前を傷つけているというか!」
「指摘をされるようなことをしているお前が悪いんだ!」
という態度をとられ、余計にモラハラが激しくなる懸念があるからです。
関連ページからも分かるように、ただモラハラである事実を伝え、そして傷ついているという本音を伝えることが得策ではないことは理解されてください。
モラハラ発言の対処法を知る
モラハラの被害を受けている方は、相手が放つひどい言葉への対処法を把握するようにしましょう。
中には、相手からひどい言葉を言われたときに、
- すぐに謝る
- 黙り込んでしまう
- 反論や自分の意見を言うことを諦めてしまう
- 他の夫婦はもっとひどい状況ではないかと考え、自分の所はまだよい方ではと思ってしまい我慢してしまう
という方もいるでしょう。
ただこれは、相手のモラハラをヒートアップさせ、同時に加害者自身が正当性を感じてしまう行為にほかなりませんので、正しい対処法や考え方を身に付けていかなければなりません。
モラハラを受けている認識を持つ
先ほども解説したように、モラハラをしている方の中には、無意識のうちにモラハラ発言をしてしまっている方もいます。
ただ、モラハラの被害を受けている方の中にも、認識がない方がいるのです。
このような状態を、モラハラによる「マインドコントロール」と呼びます。
相手のモラハラに洗脳されている場合、家庭内の問題に気づくことはおろか、解決するのは難しくなってしまうでしょう。
そして、一番怖いのは、自分の考え自体の正しさが分からなくなってしまうことです。
自分を責めることを辞めて、まずは被害者の認識を持つことが大切です。
これはモラハラではないかと思ったら、まずは自分が思い込んでしまっていること、つまり、相手方に言われていることを正しいと思い込んでしまっているのではないかという疑問を持つところからスタートしてください。
そして、まずは自分を取り戻すことを考えましょう。
無視への対処法を知る
暴言を吐いたり、物に当たったりすることだけをモラハラと呼ぶわけではありません。
長時間の無視も、立派なモラハラです。
中には、数日から数週間に渡って無視をされ続けるケースもあります。
多くの方は、相手の無視に対する正しい対処法を理解していません。
- いつも通りに接して話しかけてしまう
- 無視を辞めて欲しくてつい謝ってしまう
- 何が気に触ったのか等、相手方に何度も質問をしてしまう
- 食べてくれないのに、毎日食事を作ってしまう
このような行動も、相手のモラハラを加速させる行為になりますので、正しい対処法を身に付けておく必要があります。
なお、無視をされていたのに、ある時、突然引きこもっていた自室から出てきて、
いつも通りに、何事も無かったかのように接してくる方もいるかと思います。
その態度に対して、一体その態度はなんだろうという疑問と怒りをもつことで、マインドコントロール状態から抜け出す方もおられます。
また、モラハラ対策の一つとしては、こちらも無視をするのではなく、相手方から話しかけられても、
- 無視をするのではなく、言葉を発せずに、相手方の要望をこなす
- こちらが何を考えているかが分からないような表情で対応する
- 1と2を継続するそっけない態度を継続する
という、対応を取り続けることも一つの対処方法になることもあります。
子供に与える悪影響を知る
家庭内のモラハラは、被害を受けている方だけでなく、大切な子供にも悪影響を及ぼす可能性があります。
例えば、
- 子供もモラハラ気質になる
- 子供が親をバカにするようになる
- 学校でいじめを繰り返すようになる
- あえて問題行動を起こし親の目を引こうとする
- 両親の問題は自分が原因ではないかと悩む
などです。
子供というのは非常にピュアな心を持っていますので、親の言葉遣いや態度などをマネして成長してしまいます。
子供のころに培った感性や常識というのは、中々覆すことができませんので、手遅れになってしまう場合もあるのです。
また、年齢にもよりますが、子供の精神状態というのは、無意識的に生きるか死ぬかで考えているという研究もあります。
つまり、現在おかれている状況で、どちらについた方が生きることができるのかと考える傾向にあるとも言われています。
その結果として、モラハラを受けている側の両親をバカにする発言をしたり、本来は愛していると言いたいのに言えなくなってしまうことになるとも言えます。
それというのは、子供自身に自分の本当の気持ちとは違う、嘘をつかせてしまうことにもなり、そのストレスが脳にも影響するとも言われています。
こうしたことから来る問題は、子供が大人になってから、遅れて大人になってから影響する懸念も残ります。
ただ、当職は、だから早く離婚した方がいいと言っているわけではありません。
夫婦なのですから、離婚問題に発展することはあるわけですが、けれど、できる限り子供に影響が出ないように巻き込まないようにする必要があると申し上げているだけです。
いずれにせよ、このような状態を防ぐためにも、モラハラが与える悪影響は子供にも及んでしまうということを理解し、早めに対処していかなければなりません。
相手と距離を取る
モラハラ被害を受け続けると、マインドコントロールに陥ることがあります。
当事務所のHPを読んで、「自分がマインドコントロールに陥っているのではないか」ということに気付いたという方も大勢立ち寄られます。
こうなってしまうと、正常な精神状態を取り戻すまでにかなりの時間がかかってしまいます。
要するに、自分で物事を考えることが出来なくなり、自分の考えが正しくないと思いこんでしまうことにもなります。
大切なのは、モラハラの被害を受けていると自覚した段階で、相手と距離(物理的・精神的)を取ることです。
こう聞くと、「離婚するとなると、生活の面でも支障が出る」という不安を感じる方が出てくると思います。
ただ、いきなり離婚という選択を取る必要はありません。
- しばらく実家に帰る
- 相手と籍を入れた状態で別居する
など、上記以外での対応はいくらでもありますので、相手と物理的・精神的な距離を取る方法についても考える必要があります。
ただし、実家に戻れない方や、別居って簡単に言うけれども、物理的にも子供のこともあって簡単にはできないという方もおられると思います。
また、いきなり別居をすれば、相手方を余計に怒らせてしまうのではないかという不安もあるかと思います。
関連記事では、別居をするにあたっての注意点や考えるべきことについて説明をしていますので、ご参考にされてください。
なお、モラハラ加害者とは距離を取ることが必要と書きましたが、それは物理的な距離だけではなく、精神的な距離を取ることも重要です。
精神的な距離については、また別の記事で説明をしますが、相手方に振り回されないように、相手方を横に置く必要があるということでもあります。
多くの方は、「そんな事を言ってしまうと、相手方からは○○と言ってきそうだ」等、こちらの言い分に対する相手の返答を予想したうえで、「だから出来ない」という思考に陥りがちとなります。それも無自覚なマインドコントロール状態とも言えます。
相手よりも、自分がどうしたいのか、何をしたいのか、何を言いたいのかという点を、まずは考えていくことも必要ですよ。
モラハラ加害者が今すぐやるべき対処法5選
では次に、モラハラ加害者が今すぐやるべき対処法について、詳しく解説していきます。
ただし、モラハラ加害者が、自分をモラハラだと認識して、理解して、そして治していこうと思うタイミングはいつでしょうか?
それは、相手方から離婚や別居を告げられた時ではないでしょうか。
つまり、そこまで相手方を追い詰めて、離婚などを決意させてしまったタイミングとも言えます。
だからこそ、ある意味では遅いとも言えます。
いずれにしましても、相手方のために対応するということではなく、自分のために直すという意識を持たれてください。
相手方は、すでに「もう遅い」と思っていることも多いわけですから、相手のためではなく、まずは自分のため、と考えてください。
モラハラをしている事実を認めて謝る
モラハラをしている自覚がある方、もしかしたら自分はパートナーにモラハラをしてしまっているかもしれないと感じた方は、モラハラがあるという事実を認めて、すぐに謝るようにしましょう。
ただし、当然ながらですが、モラハラの自覚と謝罪をしたからといって、すぐに許されるものではありません。
時折、「こんなに誤っているのに、なんで許してくれないんだ!」という怒りを持っている方がおらます。
そういう心境であれば、
- まだモラハラの自覚が無いということ
- パートナーの中に積み上がっている恨みへの理解がないということ
- パートナーの削り取られた気持ちを理解できていないということ
- パートナーが欲している共感が理解できていないということ
を理解する必要があります。
モラハラ被害を受けているパートナーの中には、あなたのことが怖くて、傷ついている気持ちや悲しんでいる気持ちを上手に伝えられなくなってしまっていることがあります。
また、謝罪されても、それは一時期的なもので、ここで反論をすれば、またマウントされてしまいモラハラ行為を受けるのではないかという怖さが残っていることも理解する必要があります。
とはいえ、モラハラ気質を改善していくということが最優先ではありますが、モラハラはそう簡単に治るものではありません。
その理由は、自分の心の弱さ、ちょっとした反論も否定されているように感じてしまい、傷つきたくないという気持ちが根底にあることも多いからです。つまり、ある意味では防衛の気持ちからくることもあるからです。
もちろん、根っからのモラハラ気質というよりは、人格障害や自己愛性からくる方もいますが、そうしたタイプの方はより改善は難しいことの認識も必要です。
まずは相手にしっかりと謝罪し、一生懸命改善していく姿勢を伝えるようにしましょう。
ただし、謝罪も重要ですが、同時に執着をする態度を取る方もいますので、そこは注意点です。
治すから一緒に居てもらいたいということを、何度も、何時間でも言う方もおられます。
ですが、それは要求です。相手方からすれば、信じられない人から、何度も治すからを連呼されて、一緒に居て欲しいと言われればどうでしょうか。
それは、信用できない人からの要求と受け取られ、そしてそうした人の要求をすぐに受け入れることはできません。
そこは、そういうものだという事を理解し、まず自分がすべきことは何かということを考える必要があります。
当然ですが、信用、信頼の回復が優先事項です。順番を間違えてはいけないところです。
モラハラ気質になっている原因を見つける
モラハラ気質を改善するためには、何が原因でモラハラ発言あるいはモラハラに該当する態度を取っているのかということを確認しなければなりません。
反射的に行ってしまっている場合には、自分の中に法定式が出来上がっていて自動化されていることもあります。
部屋を出る時には、特に考えもせずに電気を消すかと思います。日常の当たり前の行為のように自動化されているわけです。
だからこそ、一つひとつ自覚していく必要があるわけです。常に考え、常に意識をしておかなければ、気を許した時に、つい、やってしまうことになります。
故に、モラハラ加害者の自覚がある方は、「なぜ自分がモラハラをしてしまうのか」ということを、自分自身に問いかけ、特にどんな時に発動してしまうかまで、つぶさに自分を観察してみることをおすすめします。
このタイミングで目を背けてしまうと、相手を傷つける日々に逆戻りです。
逆戻りならまだよいですが、相手にも気持ちや離婚という選択肢がありますから、いつだって突然パートナーが居なくなったり、離婚を突きつけられて、あげく弁護士が出てくることも十分にあり得ます。もはや遅い場合もあります。
モラハラはすぐに直せるものでないと認識する
先ほども解説したように、モラハラというのはすぐに改善できるものではありません。
両親のどちらかが常に威張っていて、そしてもう一方がそれに迎合するように、常に相手を怒らせないような家庭で育った方や、無意識に相手より優位に立ちたいと思っている方は、モラハラを当たり前だと思っていることがあるからです。
正確に言えば、そういう関係が当たり前と思っているか、または、自分の方が威張ることで、パートナーにマウントさせない、つまり、両親のように、どちらかが迎合している場合、自分が迎合する立場にはならないようにしなければ、と思っている例もあります。
モラハラの加害者になっているかもしれないと感じている方は、前述も踏まえたうえで、無意識にモラハラをしてしまっているのか、それとも意識的にモラハラをしているのかということを、自分の中ではっきりさせる必要があります。
それによって対処方法が変わってくるのですが、無意識や防衛的にモラハラをしてしまっている場合、改善に多くの時間がかかってしまうのです。
だからこそ、モラハラの改善によって、自分自身の価値観を否定しなければならない場面もあるかもしれません。そういう覚悟を決めたうえで自分自身の在り方を見直していきましょう。
モラハラを治すという覚悟を決める
モラハラの加害者になってしまっている方は、治すという覚悟を決めましょう。
先ほども解説したように、モラハラはそう簡単に治ることではなく、気を抜いてしまうとついモラハラ発言が出てしまいます。
また、後ほど詳しく解説しますが、モラハラを治すためには他者の手を借りなければならないケースもあり、カウンセリングを受けるなどの手間も発生してきます。
モラハラを治す覚悟がないと、三日坊主になってしまい、再び大切なパートナーを傷つけてしまうのです。
パートナーから「少し変わったかな」と思われれば、それはラッキーです。多くは、そのように思われることもなく、モラハラ、というラベルを剥がしてもらえることはなく、その状況で、また元に戻れば、さらに追加でラベルを貼られてしまい、それを剥がしてもらえることは基本的になくなります。
心理カウンセリングを受ける
本気でモラハラを改善したいと思っているのであれば、一度心理カウンセリングや、当事務所のような夫婦問題を扱っている専門家に相談をすることを検討してください。
心理カウンセリングは、あなた自身のことは見ても、パートナーの事までみて、どのように関係を作っていけばよいかまでアドバイスをくれることが無いことが多い印象があります。
夫婦問題を扱っている専門家であれば、夫婦という大きな単位でのコミュニケーションやモラハラについての話を聞かせてくれるかもしれません。
なお、モラハラをしてしまっている方は、過去に辛い経験があったり、モラハラ環境下で育ったりという、人とは違う経験や悩みを持っていることが多いものです。当職もそういう状況の方と多く関わってきました。根は良い方も多くみてきています。
いずれにせよ、心理カウンセラーに想っていることを全て話せば、モラハラを改善するためのヒントを得られるかもしれません。
そして夫婦問題の専門家と話をすることにより、夫婦の関わり、コミュニケーション、パートナーの心情等についてを知ることができるかもしれません。
また、他者から、「あなたはモラハラをしてしまっていますよ」「その発言は奥さん(旦那さん)を苦しめていますよ」「その苦しみは、苦しいという状況だけではなく、心を削られ、ハートが細くなってしまい、自己回復が難しい状況にまでなっていますよ」と言ってもらうことができれば、より自覚でき、自発的にモラハラを改善したいという気持ちを保つことができるのではないでしょうか。
あたな自身も、怖い人、マウントを取る人、わがままで自分勝手な人、気持ちが分からない想像力が無い人、というラベルを貼られた状態では苦しい思いをするのではないでしょうか。
とはいえ、心理カウンセリングというのは、自分の心を洗脳できる魔法ではありません。
勝ち負けという勝負事のような気持ちを持ち続けていたり、自分の中での常識や間違った価値観を捨てられずにいたりすると、いつまで経ってもモラハラ気質を解消することができませんので、素直に話を聞くようにしつつ、思ったことを自分自身に問いかけてみてください。
当職は、そうしたあなたの気持ちに寄り添って、あなたが一人にならないように考えます。
もちろん、修復したい側の方にも、そして離婚をしたい側の方、どちらのお立場の方にも寄り添って考えますよ。
モラハラトラブルが上手く解消できない場合の対処法
最後に、モラハラトラブルが上手く解消できない場合の対処法について、詳しく解説していきます。
モラハラの被害を受けている方は、是非最後までチェックしてみてください。
別居したいという意思を示す
モラハラの被害を受けている場合、あるいは何をしてもモラハラが解消しない場合、別居という選択を考える必要があります。
相手と物理的な距離を取ることで、相手が自分の言動や行動を反省し、改心してくれる芽がほんの少し出てくるものです。
モラハラ夫や妻というのは、「相手は何を言っても自分の傍を離れない」と勘違いしている傾向にあります。
その勘違いを解いてあげるためにも「別居したいという意思」がモラハラ相手に伝わるケースがあるのです。
ただ、パートナーは、自分が悪いことをしている自覚も無く、別居や離婚を言われるような事はしていないと思っていることもあります。
だからこそ、モラハラを自覚させること、とはいえいきなり「あなたはモラハラです」と言うことは危険です。
どう進めていけばよいかが分からない場合には、専門家に相談をして、どんな順番で進めていけばよいか等、進め方の全容を知ったうえで、今後を検討されてください。
くどいようですが、いきなり家を出ていけば、逆に「俺が、私が被害者だ!」という思いにさせてしまうこともあります。
離婚したいという意思を示す
相手のモラハラ度合いが強い場合や、子どもに悪影響を及ぼしてしまうと判断した場合は、離婚したいという想いを伝えるというのも1つの方法です。
もちろん、本当に離婚を考えている場合もあれば、パートナーに問題行動を自覚させるためという場合もあるとは思います。
いずれにしても、いざ離婚するとなると、生活費や養育費など、経済的な面で様々な変化が出てきます。
色々な不安があるかと思います。特に、そもそもすんなりと離婚を承諾してくれることも少ないですし、財産分与や養育費の取り決めをきちんとしてくれるかという不安もあるかと思います。
このようなことに不安を感じている方も多いですが、一方で、子どもをモラハラ環境下に置いておくほうがよっぽどリスクが高いとも言えます。
また、モラハラ被害を受け続けていると、精神的なダメージを追ってしまいうつになってしまう可能性も高くなりますし、洗脳状態に陥ってしまう可能性も高くなります。
どうしても耐えられない場合や、改善が見られない場合は自分や子どもを守るという意味で、離婚の意思を示してみましょう。
ですが、「子どもを盾に取るな」「親権を譲るなら離婚をしてやってもいい」という話が出てくることもあるでしょう。
だからこそ、行動を起こす前に、専門家に進め方、リスク等も含めて進め方の全容を教えてもらっておく必要があります。
闇雲な行動は自体を悪化させます。
なお、離婚により環境が好転するケースもありますし、離婚したいというあなたの強い意思が、相手を冷静にさせる効果を得られるかもしれません。
ただ、離婚というのは自分一人で簡単に決断を下せるものでもありませんし、様々なしがらみが付いて回ります。
専門家からのアドバイスや助言が必要になることもあるでしょう。
誰かに頼りたいと思っている方、専門家からの助言が欲しいと思っている方は、松浦総合法務オフィス「松浦」までお気軽にご相談ください。
モラハラ対処法まとめ
家庭内のモラハラを放置してしまうと、被害者の心が完全に壊れてしまいますし、最終的には家庭崩壊に繋がります。
また、子どもにも悪影響を及ぼしてしまうことがありますので、早めに対処法を実践していくことが大切です。
多くの悩みに向き合ってきた経験からしますと、疲弊しすぎてしまい、今の状況が続くことへのリスクを回避したくても、エネルギーが無くなってしまっていて、行動をすることができなくなっていたケースも散見します。
ですが、あなた自身が情報を得ることで、そして今後の全容や、自分が置かれている立場などが分かると、目の前が開けてきます。
当職は離婚を推奨しているわけではありません。逆に、修復が絶対によいとも思ってはおりません。
ただ、情報が無く、エネルギーが枯渇し、結果としてあなた自身が破綻してしまうことだけは避けたいという気持ちでいます。
モラハラの被害を受けている方、モラハラの加害者になってしまっていると感じている方は、是非今回紹介したことを参考にしながら、トラブルの解決に向けて行動していっていただけることを願います。
行政書士松浦智昌
行政書士松浦総合法務オフィス