この記事で寄り添うお悩み
- モラハラによる洗脳をされやすい人って?
- 洗脳ってどのように進んでいくの?
- 洗脳状態にある場合の解き方も教えてほしい
モラハラは単なる言葉の暴力というだけではありません。
- 経済的に制限する(家計を徹底して管理される)
- 夜遅くから朝までの説教(加害者側の気持ちが分かったと思われるまで長時間拘束して説明)
- 夫婦生活(セックス)のルール化(週に何回すべき等)
- 1日の生活を管理(どこに、誰と、何をしに行ったのかの報告義務)
つまり、経済的にも、肉体的にも、価値観的にも、行動的にも制限を受ける行為の事を言うわけです。
そうした事を継続的に、日常的にモラハラを受け続けると、いわゆる「洗脳状態(マインドコントロール)」になってしまうことも少なくはありません。
洗脳状態になると、自分の意思を示せなくなります。
自己・自我というものを、徹底して管理されるわけですから、自分というものを少しずつ失っていくわけです。
そして、自分の意思を伝えるのが怖い、意思を持とうとする気力もわかない、そのようになってしまうと人と関わること自体が難しくなっていくでしょう。
上記に該当していると思われれば、まずは専門家に相談してください。きっと力になりますし、力が蘇ってくるかもしれません。早めの対処が必要です。
そこでこの記事では、モラハラによる洗脳段階や認識するためのステップ、洗脳の解き方について詳しく解説していきます。
- モラハラを何年も受け続けている方
- モラハラを受けても何にも感じなくなってしまっている方
- もはやパートナーに言い返しが出来なくなっている(諦めている)方
- パートナーの事を否定された時、とっさに「それでも良いところはあるよ」と言ってしまう方
- 自分を発揮できない。機能的に役割だけをこなしていれば怒られないと思ってしまっている方
- 人として見られていないと感じることがある方
- パートナーの選択に従ってさへいれば傷つくことは無いと思っている方
は、是非最後までチェックしてみてください。
この記事の著者
モラハラによる洗脳って一体どういうこと?
モラハラによる洗脳というのは、日常的にモラハラを受けたことで、自分自身の価値観やアイデンティティが失われてしまうことを指します。
要するに、「相手に支配される」という意味です。
暴言や無視などによって心に深い傷を負い、それが長期間にわたって続いてしまうと、精神が疲弊してしまいます。
「もうどうでもいいや」「これも愛情表現の1つなのかもしれない」というような勘違いをしてしまいやすくなるのです。
モラハラ夫や妻というのは、このような洗脳あるいはマインドコントロールを用いて相手を支配しようとします。
モラハラによる洗脳状態、マインドコントロールを受けた状態になってしまうと、抜け出すのはとても大変です。
早い段階での対処が必要な状態と言えるでしょう。
モラハラによる洗脳をされやすい人
モラハラによる洗脳をされやすい人には、
- 相手に依存している
- 自分が悪いと思い込む癖がある
- 気が弱い
というような傾向があります。
モラハラ夫や妻は、自分が勝てないと判断した相手や、自分より上だと思った相手に対してはモラハラを行いません。
- 自分より下だ
- 何を言っても怒らない
- 何を言っても自分のそばを離れない
このように感じ取られてしまうと、モラハラによる洗脳をされやすくなるのです。
モラハラの洗脳によくある4つの段階
モラハラの洗脳には、4つの段階があります。
それぞれの段階をわかりやすく解説していきます。
- 魅了の段階
- 洗脳の段階
- 加害の段階
- 慢性の段階
魅了の段階
まずは魅了の段階です。
「パートナーと出会った瞬間からモラハラ発言が始まった」という方は恐らくいないでしょう。
モラハラ被害を受けている方、モラハラによる洗脳を受けている方のほとんどはこう言います。
最初はいい人でした...
あった瞬間にこの人だと思いました
ここまで素敵な人がいるとは思いませんでした
私の気持ちをこんなに理解して話を聞いてくれる人はいませんでした
頭がよくて、気が効いて、ロマンチストで、でも時々甘えてくる姿が愛おしい人でした
注:上記は、女性からだけの発言ではありません。男性も同じことを言います。
モラハラ加害者は、相手を魅了するのがとても上手です。
あった瞬間にいきなり暴言を吐いたり、無視をしたりということはありません。
仮に最初からモラハラをされていたのであれば、わざわざそんな相手と結婚しないでしょう。
モラハラ加害者は、天使の仮面を被って近づいてくるため、相手と一緒にいる時間がある程度長くならないと判断できないのです。
また、モラハラ加害者が見ているポイントは、
- 自分の言うことをきかせることができる人間か
- マウントしやすい人間か
- 自分が求める機能を果たせる、満たせる人間か
- 心に孤独を抱えている人間か
- 自分(モラハラ加害者)のことを尊敬の目で見ているか
というようなところです。
とはいえ、上記は、根っからのサイコパス的なモラハラ気質のある方の話でもありますから、全てに当てはまるものではありません。
モラハラは、誰もがなる可能性があるということは理解する必要があります。
洗脳の段階
相手を魅了できてくると、いよいよ洗脳が始まります。
相手が自分から離れられなくするために、精神的なダメージを徐々に与えていくのです。
ただ、この段階では暴言を吐き続けたり、無視を続けたりということはしません。
多くの場合は、飴と鞭を上手に使って相手を洗脳していきます。
- 暴言を吐く → 愛情表現をする
- 無視をする → 愛情表現をする
- 依存するかのように甘える → 突然機嫌を悪くする
- 急に何事もなかったかのように振る舞う → プレゼントを買ってくる
- 褒めてくる → 些細な事で指摘して自分のルールを押し付ける → できると褒める
- 自分が如何に家族の事を思って頑張っているかをアピールする(貸しを作る)
というような手段です。
飴と鞭と書きましたが、それを繰り返しつつ、自分が如何に家族のために頑張っているかという貸しを作ることで、
パートナー(夫・妻)の心に、言い返せないように、鎖で縛りをいれてくるわけです。
これにより、被害者は自分の価値観やアイデンティティを失ってしまい、相手に洗脳されてしまうのです。
なお、洗脳の段階に関しては、モラハラ加害者には、それをしている自覚が無いことも多いものです。
だからこそ、突然離婚の請求を受けると、自分がしていた事に気付き、反省の姿勢を示してくることもあります。
また別のコンテンツで説明しますが、モラハラをしている側は、自己愛性が強く、孤独を感じていて、心が満たされずに必死な態度を取り、それが結果としてモラハラになっていることもあるからです。
なお、夫が被害者の場合には、
- 土日は自宅には居てはいけない
- 平日も夜は皆が寝静まってからでなければ帰ってきてはいけない
- 朝は皆が起きる前には自宅を出なければならない
等、夜中の1時過ぎに帰宅し、朝は5時には出なければならないという、過酷な生活を強いられている方は本当に多いものです。
加害の段階
洗脳が進んでいくと、次は加害の段階に入ります。
加害期は、洗脳期よりもモラハラ度合いがヒートアップし、収拾がつかなくなることもあります。
客観的に見れば、「そんな相手とは早く別れちゃいなさいよ」「言い返せばいいじゃん」と思うかもしれません。
しかし完全に洗脳されてしまっていると、相手からどれだけひどいことを言われても、相手からどれだけひどい仕打ちを受けていたとしても、「自分が悪い」「自分がそうさせてしまっている」「自分さへ我慢すれば」と思ってしまうようになるのです。
また、子供が居るケースだと、子供の生活を守るために動けないということもあります。
それは理由に聞こえるかもしれません。ですが、あくまで洗脳、マインドコントロール状態にある場合には、子供が居ても動ける方でも、動けない理由にしてしまっていることもあるのです。だからこそ、自分で自分の行動制限をしていないか等を疑う意識が必要となります。
慢性の段階
一度モラハラをすると、ふと我に返る方も少数いるのは事実です。
しかしほとんどの場合は、モラハラは慢性的に続いていくことでしょう。
毎日のようにモラハラを受けると、それが当たり前になり、抗う気力も失い、明らかにおかしいと周りが気付くレベルで心と体が壊れていきます。
そして、誰も自分を救ってはくれない。両親ですら救えない。自分が生きていられるのは、つらくても夫・妻が居るからというような思い込みも強くなっていきます。
いずれにせよ、洗脳もしくは加害の段階で対処していかないと、あなたの人生が破綻していってしまうのです。
当職がよく聞くのは、「メンタルをやられてしまい、働きたくても働けない」「働いても長く持たない。だから動けない。」という話です。
確かにそうだと思います。ですが、破綻するのは、あなたの人生だけではなくて、子供の人生も破綻するリスクが伴います。
実際、最終的に離婚に追いやられて、子供を奪われたという話もよくあります。使えなくなったパートナーは要らないという態度をとられ。そして、また次の二次被害が生まれていきます。
モラハラによる洗脳を認識するための4ステップ
モラハラによる洗脳を解くためには、「自分はモラハラによる洗脳を受けている可能性がある」という疑いから入り、そして一つひとつのモラハラを確認して、自分が置かれている立場を正しく認識していかなければなりません。
以下、洗脳状態を認識するためのステップについて詳しく解説していきます。
- ステップ1:まずは自分の常識を疑う
- ステップ2:相手の発言を冷静に聞く
- ステップ3:相手の発言を書き留める
- ステップ4:第三者(夫婦カウンセラー等)の声を聴く
ステップ1:まずは自分の常識を疑う
自分が洗脳状態にあるかどうかを判断するためには、自分の中の常識を疑うことが大切です。
- 言われている暴言は当たり前なのだろうか
- 数日間無視されている状態は当たり前なのだろうか
- 家計管理をされているのは何のためなのか
- 家族のために、あなた(夫・妻)のためにという言葉に踊らされていないか
- 親族の悪口を言われ、結婚したのだから実家に近づくなと言われることが正しいのか
- 時折くれるプレゼントや豪華な食事にどんな意味があるのだろうか
このように、自分の中の常識や価値観を一旦疑ってみることは、世の中の常識と自分の中での常識のズレに気づくきっかけとなります。
ステップ2:相手の発言を冷静に聞く
自分の中の常識と、世間的な常識との相違を自覚することができたら、次は相手の発言を冷静に聞いてみましょう。
そして、相手の言葉がモラハラ発言に該当しないのか、相手を傷つける言葉ではないのかということを判断してみてください。
毎日が楽しいかどうか、幸せと感じているか、心がモヤモヤしていないか等、自分との対話をしてみてください。
涙が出ませんか?心が泣いていませんか?
モラハラは夫から妻にされるだけではなく、逆の場合も多いものです。
男性でも、同じように心に問いかけて、自分に素直になってみて、強がることを止めてみてください。
ほとんどの方は、この段階でモラハラの洗脳状態にあることを自覚します。
ステップ3:相手の発言を書き留める
自分がモラハラによる洗脳状態にあると判断した場合、相手の発言をしっかりと書き留めておきましょう。
できることなら、書き留めておくのと同時に、録音もしておいた方が望ましいです。
これは、第三者に相談するための材料、裁判の証拠になるため、とても重要なステップと言えます。
また、書き留めると同時に、相手方の発言に対して思うことを、心にブロックを掛けることなく否定してみてください。
反論してみてください。そして、悲しい気持ちも書き出してください。何によって、自分の心のどこが苦しいと感じるのかを見つめてみてください。
人の頭はそんなにかしこくありません。生きていくために都合よく解釈し、意味づけをするものです。
だからこそ、紙やパソコンでもいいので、書き出して、目でみて確認できるように、全体を俯瞰してみることができるようにされてください。
頭でどれだけ考えても、基本的には消えていってしまうものです。この行為は自分のためでもあり、家族のためにもなるものですよ。
ステップ4:第三者(夫婦カウンセラー等)の声を聴く
相手の発言をしっかり録音出来たら、一度第三者の声を聴いてみましょう。
録音したデータを聞いてもらったり、書き留めた内容を見てもらったりして、モラハラなのかどうかを判断してもらってください。
できれば、友人等よりも、夫婦カウンセラーや法律家等に相談してみてください。
友人は、きっとあなたの味方になってくれるでしょう。けれど、そこでスッキリしてしまい、結果としてまた同じことを繰り返すことにもなります。友人と我々のようなカウンセラーや専門家は使いわけをされてください。進め方、対処の仕方は我々に、そして心が苦しいときに話を聞いてもらいたい時には友人にというように、分けて考えてみてください。もちろん、当職でも話は聞かせてもらいますし、対処なども説明させていただきますよ。
相談への躊躇もマインドコントロールの一部です。
当オフィスの「松浦」までお気軽にご相談ください。そこですぐに離婚や別居を決意する必要はないのです。
まずは、状況を理解し、自分の立ち位置を把握し、そしてもし離婚や別居を考えた場合には、事前にどのように進めていけるのかという情報を持っているだけでも、目の前が開けてくるものです。仮に夫婦関係の修復を考える場合でも、まずは自分を取り戻さなければ、変わらぬ生活になってしまいます。
モラハラによる洗脳状態にある場合の解き方
では次に、モラハラによる洗脳状態にある場合の解き方について、詳しく解説していきます。
- まずは証拠を押さえる
- 相手と物理的な距離を取る
- 専門家やカウンセラーのアドバイスを受ける
- 第三者に自分の評価を聞く
- 洗脳が解けたらパートナーとの関係を考える
まずは証拠を押さえる
先ほども解説したように、モラハラによる洗脳へ疑いを持てた場合は、真っ先に証拠を押さえる所から始めなければなりません。
証拠がなければ、相手にモラハラを認めさせることもできませんし、第三者から指摘してもらうことも難しくなります。
非常に辛いことかもしれませんが、モラハラ発言を受けた際は、その言葉を一字一句洩らさずに書き留めたり、録音したりすることが大切です。
ただし、日常的にモラハラを受けていたとしても、モラハラという判断にまで至るには、それが継続的であることが必要になってきます。
もちろん程度にもよりますが、数回程度の暴言などの記録であれば、継続的では無いために、弁護士さんへの相談でも「この程度だと法的に、仮に裁判となっても勝つことは難しいでしょう」と言われることもあるかと思います。
実際、そうした例は幾度もみてきました。ですから、継続的に記録をつけていく必要があります。
ただ、あくまで法的な話しですし、皆さん、裁判までしたいとは思っていないケースが多いものですから、必ずしも法的に認められるかどうかという基準に照らす必要はありません。
そうした方は、悪い行為だと気付いているわけだということと、一方で、それがどの程度法的に咎められるかは分かりかねるとも思っているわけです。だから、法の場で攻められたらどうなるのかという、後ろめたさからくる不安感を持つこともケースとしては多いように思います。
事実、そういう思いから当職のところへ相談に来られる方もいるわけです(基本的には、それを踏まえて、なんとかモラハラを改善したいという相談が多いわけですが)。
そういう点を考えると、必ずしも証拠を十分すぎる程集めるのは、裁判まで考えているような場合であって、そうでない場合には、後ろめたさを利用しながら進めていくこともできるかと思います。
なお、モラハラ加害者でやり直しを求めている方の場合には、今は結論を見ないようにして、まずは自己改善に進んでください。結論ばかりを見ると、どうしても焦って早く結果を欲してしまい、それがパートナーのメンタルをより追い込んでいくことになります。
相手と物理的・精神的な距離を取る
モラハラの洗脳というのは、当然モラハラを受けたままでは解決することができません。
モラハラをしてくる相手と物理的・精神的な距離を取り、冷静になる時間が必要です。
ただ、この段階でいきなり離婚を決める必要はありません。
まずはお互いに冷静になり、モラハラ被害者である自覚、モラハラ加害者である自覚を持つために、「別居」という選択もあるのです。
なお、前述の通り、物理的な距離を取ることが全てではありません。
精神的な距離を取ること、当職は、まずはそこが最初だと考えています。
精神的な距離を取らなければ、あなたのパーソナルスペース(安心領域)を守ることができないからです。
精神的な距離を取り、
- 今自分がされていることはどんな事なのか
- 今自分はどんな気持ちになっているか
- 相手方は何を求めてモラハラをしてきているのか
- 今までの自分ならどういう対応をとってきてしまっていたのか
そうしたことを客観的に見る必要があります。すぐには難しいかもしれません。気持ちがこわばってしまい、頭が真っ白になるか、その怖さから逃れるための、いつも通りの態度をとってしまうことも少なくないからです。
でも、意識してみてください。
専門家やカウンセラーのアドバイスを受ける
モラハラによる洗脳を自力で解ける方はそう多くありません。
自力で解けないからこそ知らぬ間に洗脳されてしまうわけですので、その手ごわい洗脳を解くためには、正確には、自分の状態を知り、より深く気付いていくためには、やはり心理カウンセラーやモラハラに知見のある専門家などの「心の問題を見ることができる人」を頼ることが大切です。
特に、
- 抑うつ的になっている
- 気持ちの浮き沈みが激しい
- 相手といると、相手の足音を聞くだけでも動悸がする
- 感謝と否定の両方の気持ちが行き来する
- パートナーというよりは、役割、機能を発揮しなければという義務感に陥っている
というような症状が既に出ている方は、できるだけ早く専門家に相談しましょう。
第三者に自分の評価を聞く
相手(夫・妻)から、「お前は馬鹿だ」「お前は何もできないクズ人間だ」というようなモラハラ発言を受け続けると、本当にそうなのではないかと錯覚してしまうようになります。
ちなみにですが、こうした発言は、何も夫から妻にされるばかりではありません。
夫側も、同じように言われる例は多々あります。「安月給だ!ダブルワークでもしろ!」「もっと善い家に住めるはずだった」「○○さんのご主人は・・」というように、他者と比較されることもあります。
いずれにせよ、このような洗脳から自分を解き放つためには、第三者に自分の評価を聞くことが大切です。
友人や家族などに、「パートナーからこうやって言われているんだけど、本当にそうなのかな」と聞いてみてください。
ほとんどの方は、「絶対にそんなことはない」と否定してくれるはずです。
ただ、注意が必要で、マインドコントロール状態になっていると、自己評価も下がりますから、「きっと気遣ってくれているだけ」と否定してくれたことを、自ら否定する気持ちが出てくることもあります。
第三者の意見を聞くことで、パートナーが事実とは異なる発言をしていると気づけるようになるでしょう。
また、できるだけ客観的な立場で見てくれる人に相談されてください。友人、知人を否定する意図ではありませんが、仮にあなたが離婚までしたいと思っていなくても、「離婚をすべき、しない方がおかしい。はやく別居を、弁護士を・・」というように、自分の意思とは反して、逆に相談した友人から追い詰められてしまうこともあります。
洗脳が解けたらパートナーとの関係を考える
相手のモラハラ発言に対して、少しでも怒りを覚えるようになったら(精神的な距離をおいて相手方を見ることができるようになったら)、それは洗脳状態から一歩外へ踏み出すことのできた証拠です。
この段階まで来たら、相手との関係についてしっかりと考えていきましょう。
もちろん、モラハラ相手が改心して、夫婦関係を修復できることもあります。自分の反論や言い返しが思った以上に相手も傷ついていることもありますので。そして、お互いに、本当に言いたいことを言えなかった結果が双方共にモラハラ状態に陥っているようなばあいもあります。
モラハラ気質というのはそう簡単に治るものではなく、一旦治ったと思ってもしばらく時間が経ったら再発する、ということもあります。
自分を貶めるような発言をしたり、傷つけるような発言をしたりする相手と一緒にいても、幸せを感じることはできません。
ましてや子どもがいる場合は、大切な我が子の成長にも悪影響を及ぼすことがあります。
「相手と一緒にいても幸せになれない(未来を思い描くことができない)」と考えた方は、離婚も視野に入れていく必要があるのかもしれません。
修復について前向きに調べる↓
離婚について前向きに調べる↓
モラハラの洗脳から解放されても油断はできない?
モラハラの洗脳から自分を解放するというのは、非常に大変なことです。
その呪縛から解き放たれた場合、言葉にできない程の喜びというと大げさかもしれませんが、「あー、自分で息を吸えている。空気が美味しい」と感じるかもしれません。
ただ、モラハラの洗脳から解放されたとしても、油断は禁物です。
なぜなら、モラハラは洗脳されている、されていないにかかわらず、長く記憶に残ってしまうことがあるからです。
自宅は出て別居はしたものの、働けない、意欲がでない、いつ相手が家に来るかもしれないと考えると眠れないなど、すぐに復調するわけではありません。
だからこそ、当職が自分で言うのもなんですが、当職が必要だと思うことがあります。当職に依存せず、自立して自分の頭で考えることができるようになるためには、孤独からの克服も必要です。いつも当職が居るわけではありませんが、誰かに相談できる環境があるという状況が、自立からの一歩になることもあると信じています。
モラハラによるトラウマを上手に克服する方法も、参考にしてみてください。
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モラハラ洗脳まとめ
モラハラによる洗脳を受けると、自分自身の価値観やアイデンティティを失ってしまいます。
もっと簡単に言うと、相手に身も心も支配された状態になってしまうのです。
モラハラによる洗脳というのは、自分自身で気づけるものではなく、洗脳を解くためにも比較的長い時間がかかります。
このような状態を防ぐためにも、パートナーからモラハラを受けているという方は、まず自分が洗脳状態にあるかどうかをしっかりとチェックし、正しい方法で対処していくことが大切です。
行政書士松浦智昌
行政書士松浦総合法務オフィス