この記事で寄り添うお悩み
- 過去のモラハラがトラウマになるとどうなるの?
- トラウマを克服するにはどうすればいいか知りたい
- トラウマになりたくないから、防止策も教えてほしい
モラハラ被害を日常的に受けていると、少しずつ精神がむしばまれ、トラウマになってしまいます。
この記事を見ている方の中にも、
- 相手を見るだけで動悸がする
- 相手と一緒にいると体調が悪くなる
というような心身の異常に悩まされている方がいることでしょう。
また、今は大丈夫だとしても、これからおかしくなってしまうかもしれません。
そこでこの記事では、モラハラによるトラウマの上手な克服法と防止策について、詳しく解説していきます。
この記事の著者
過去のモラハラがトラウマになるとどうなる?
まずは、モラハラがトラウマになるとどうなってしまうのかについて詳しく解説していきます。
- 急に思い出してしまう
- 異性恐怖症になる
- うつ状態になる
- 人を信じられなくなる
- 自分に自信が持てなくなる
- 気づかないうちに自分がモラハラ気質になる
急に思い出してしまう
モラハラがトラウマになると、様々なタイミングでその時のことがフラッシュバックしてきます。
たとえその相手と離婚をしていたとしても、急に思い出して、不安な気持ちが押し寄せてくることがあるのです。
中にはこのような突然のフラッシュバックにより、眠れなくなってしまったり、食事が喉を通らなくなってしまったりする方もいます。
異性恐怖症になる
モラハラによるトラウマを抱えてしまうと、異性恐怖症になる可能性もあります。
- またいつモラハラをされるかわからない
- 男性(女性)は自分を傷つける発言をしてくる生き物だ
- 男性とはもう二度と関わりたくない
と思ってしまうことになり、仮に相手と離婚をしていたとしても、次のパートナーを見つけられなくなってしまうのです。
また、恋愛感情がなくても、
- 異性と話ができない
- 異性と目を合わせられない
- 異性に近づくこともできない
というような状態になってしまうこともあります。
うつ状態になる
モラハラによるトラウマを抱えると、精神に異常が出やすくなります。
場合によってはうつ状態になってしまうこともあるのです。
うつ状態になってしまうと、日常生活にも支障が出るようになり、人生における幸せを感じられなくなってしまいます。
また、うつ状態からの回復にはかなりの時間がかかりますので、モラハラによる後遺症としては最も気を付けなければならない事態と言えます。
人を信じられなくなる
モラハラによるトラウマを抱えると、異性だけではなく、自分以外の人間を信じられなくなる可能性が高くなります。
「他者=敵」というような考えが身に付いてしまうこともあり、社会に溶け込めなくなってしまうこともあるのです。
生きていくには人の支えが必要不可欠ですから、特別でない日常でも生きづらさを感じるようになってしまいます。
自分に自信が持てなくなる
モラハラ被害を受け続けると、次第に自分に対しての自信を失うようになります。
最初は、モラハラ発言に腹を立てていたとしても、段々その言葉が本当なのではないかと思うようになってしまうのです。
一度このような考え方を持ってしまうと、自分に対する自信が一切持てなくなるため、全てにおいて消極的になります。
気づかないうちに自分がモラハラ気質になる
モラハラ被害を受けている時は、「なんでそんなことを言うのだろう」と疑問に思っていたとしても、日常的に言葉の暴力を受け続けると、自分がモラハラ気質なることがあります。
その理由は、自分を守ろうとするからです。
- これ以上傷つきたくない
- 辛い言葉を投げかられるのはもうたくさんだ
という気持ちから、自己防衛本能が働き、相手より強く見せるためにモラハラ発言をしてしまうこともあるのです。
モラハラで受けた心の傷やトラウマを克服するには?
では次に、モラハラで受けた心の傷やトラウマの克服法について、詳しく解説していきます。
- 過去のモラハラを無理に忘れようとしない
- とにかく自分を大切にする
- 新しいことに挑戦してみる
- 自分の気持ちを言葉にしてみる
- 友人や家族とたくさん会う
- 怒りは克服のサイン
過去のモラハラを無理に忘れようとしない
モラハラに限らず、過去のトラウマというのは、忘れようと思えば思うほど記憶に強く定着します。
無理に忘れようとすると、余計に「嫌な思い出だ」と認識してしまうようになるのです。
このようなことを防ぐためにも、モラハラによるトラウマを抱えてしまった場合は、
- 上手に付き合っていこう
- きっと時間が忘れさせてくれる
上記のように、楽観的に考えることも大切です。
とにかく自分を大切にする
パートナーからのモラハラで心に大きな傷を負った場合は、これまで以上に自分を大切にしましょう。
- 失敗して当たり前
- できないことがあって当たり前
- 他人と違うのは当たり前
このような考え方を身に付けて、絶対に自分を責めないようにしてください。
過去にたくさん責められてきているのですから、これ以上自分を責める必要はありません。
新しいことに挑戦してみる
モラハラのトラウマを克服するためには、気持ちを新しい方向に向けることが大切です。
趣味や仕事など、何度も構いませんので、少しでも嫌な記憶を忘れられるよう名ことに挑戦してみてください。
もちろん、最初のうちは新しいことに挑戦したとしても、思い出してしまうでしょう。
ただ、時間が味方してくれますので、挑戦し続けていればいずれ気にならなくなる瞬間が必ず訪れます。
自分の気持ちを言葉にしてみる
モラハラによるトラウマを克服するためには、自分の思っていることや現在の気持ちなどを言葉にしてみることが大切です。
最も効率的なのは、紙に書き出すこと。
メモ帳などに嫌だったことや、言われた言葉に対する反論を気が済むまで書いてみてください。
嫌な気持ちや記憶を頭の中に留めておくと、その呪縛から自分を解き放つことができなくなります。
文字に起こすことで、嫌な気持ちを吐きだせるようになりますので、スムーズにトラウマを克服できるようになるのです。
友人や家族とたくさん会う
モラハラによるトラウマを抱えてしまうと、人と会うのが怖くなることがあります。
生きていくためには、少なからず誰かとコミュニケーションを取らなければならず、対人恐怖症になってしまうと、様々な面で支障が出ます。
このようなことを防ぐためにも、友人や家族など、信頼できる方と触れ合う時間を増やしましょう。
自分に対してモラハラ発言をしない、温かい友人や家族と一緒にいることで、モラハラのトラウマを解消しやすくなります。
怒りは克服のサイン
過去のモラハラに対して怒りやイライラを感じた場合、それはトラウマを解消できているサインです。
「なぜ私があんなことを言われなきゃならないの」「よく考えたら理不尽すぎる」と考えられるようになれば、過去の自分に対して違和感を持てたという証拠です。
もちろん怒りを感じられるようになったとしても、定期的に頭をよぎることはあります。
ただ、時間の経過とともに少しずつフラッシュバックの頻度や、度合いなども低くなっていきますので安心してください。
モラハラによる後遺症やトラウマを防止するには?
モラハラ被害にあうと、単純に傷つくというだけでなく、
- トラウマ
- 後遺症
などの原因になります。
先ほども解説したように、モラハラのトラウマを解消するにはかなり時間がかかりますし、その間はフラッシュバックなど辛い後遺症に悩まされることになります。
このような状態に陥らないためにも、早い段階で対処していかなければなりません。
モラハラによる後遺症やトラウマの防止策について、以下で詳しく解説していきます。
- 夫婦の状態を定期的にチェックする
- 早い段階で信用できる人に相談する
- 症状が出てきているなら専門家に相談する
- パートナーとの別居、離婚を検討する
夫婦の状態を定期的にチェックする
モラハラによるトラウマや後遺症を防ぐためには、夫婦の中でのモラハラ状況を定期的に確認することがおすすめです。
そうすることで、お互いのモラハラ度合いがはっきりしてくるため、事前に対策を練ることができます。
モラハラの状況を把握する方法はいくつかありますが、最もおすすめなのは、チェックリストを活用するという方法です。
今すぐに相手のモラハラ度合いを確認したいと考えている方は、モラハラチェックリストを参考にしてみてください。
-
【当てはまると危険】モラハラチェックリスト9選とモラハラを受けやすい人も解説
続きを見る
早い段階で信用できる人に相談する
パートナーからのモラハラ発言が見受けられた場合、できるだけ早い段階で信用できる方に相談するのもおすすめです。
それは家族や友人でも構いませんし、専門家でも構いません。
行政書士松浦総合法務オフィス代表である、松浦にご相談いただいても大丈夫です。
とにかく第三者に相談して、解決策やアドバイスをもらうことが、現状を打破するきっかけとなります。
症状が出てきているなら専門家に相談する
モラハラが原因で精神に異常が出てしまっている場合は、早めに心の専門家に相談することが大切です。
人間の心というのは非常に繊細で、ちょっとした異常でも放置しているとかなり深刻な問題に発展する可能性があります。
その代表格がうつです。
うつを発症してしまうと、先ほども解説したように、回復するまでにかなりの時間がかかりますので、できるだけ早めに相談するようにしましょう。
パートナーとの別居、離婚を検討する
パートナーから頻繁に言葉の暴力を受けている場合、その相手と一緒にいても幸せになれない可能性が高いです。
もちろん、相手のモラハラを治すための努力や行動というのは大切ですが、相手に変わる気がなければ意味がありません。
どうしても耐えられない場合、子どもの成長に支障が出ると判断した場合は、パートナーとの別居や離婚を考える必要もでてきます。
すぐに離婚という判断ができない場合は、一時的な別居でも好転するケースはあるでしょう。
しばらく実家に帰るなどして、相手と一定期間会わないという選択をしてもいいのです。
また、パートナーと離婚すると判断した場合には、様々なことを考えなければなりません。
養育費の面もそうですし、財産の面もそうです。また、慰謝料などの問題も出てくるでしょう。
このような場合、一人で解決するのはほぼ不可能と言えます。
-
離婚するかしないかで迷ったら!離婚するべきかチェックできる10のリスト
続きを見る
まとめ
モラハラというのは「言葉の暴力」で片付けられるほど単純な問題ではありません。
場合によっては、被害者の心をむしばみ、トラウマを植え付けてしまうこともあるのです。
過去のモラハラがトラウマになってしまうと、日常生活で様々な支障が出ます。
このような事態を避けるためには、早い段階でトラウマの芽を摘み取っておくことが大切です。
現在進行形でパートナーからモラハラ発言を浴びせられているという方は、今回紹介した方法を活用しながら、モラハラによるトラウマや後遺症を未然に防いでいきましょう。
「自分を第一に考えていきたい」「一人ではどうすることもできない」このような方は、当オフィスまでご連絡ください。
行政書士松浦智昌
行政書士松浦総合法務オフィス